第3話
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レベルはクリアしたぐらいなのでいい結果と出せたと言えるかはわからないが。
2つ目の理由はMSの調達だ。基地には各世界の兵器や技術の詳細な情報が入ったデータベースがあったのだが、実物と同じものを作れたのはコズミック・イラ世界のものだけだった。どうやら他の世界の兵器やらは実物を解析に掛けなければ全く同じなものは作れないようだ。不良品な気がしてならんな、あのデータベース……。できればガンダムタイプを手に入れたいところだ。やっぱり作るなら量産型よりガンダムみたいな特機がいいからな。
そして今現在、MSに乗って荒野を移動中である。乗っているMSはザフトの量産型MS、ZGMF-1017ジンだ。本当はこの世界にあるMSがいいのだろうが、このジンはヤキン・ドゥーエ戦役、つまりはガンダムSEEDに介入する時に乗るつもりだからできるだけ慣れておきたい。
それにこの世界のMSにもモノアイ式メインカメラを搭載したものはあるし、だいいち異世界から来たなどという話を少なくとも今の時期に信じる奴はいないだろう。他にも理由はある。「機動新世紀ガンダムX」の1話で主人公のガロード・ランが生身で街を襲っていたMS乗りの機体を奪っていたが、あれはガロード自身がA.W.という時代を生き抜くために身につけた術である為、この世界に来たばかりのオレにあんな芸当できるとは思わないからだ。
そうして荒野を移動しているうちに、街が見えてきた。さて、MSをどこに隠すかだな。さすがにこのまま街までいくわけには行かないし………
ドゴッォ!!!
そのとき、オレの目の前で爆発が起こった。幸いセンサーに反応があったためすぐさまジンを急停止させたから、巻き込まれることはなかったが、これは事故じゃないよなぁ。すぐさま辺りを確認すると崖の上に3機のMSが見えた。RMS-006ジェニスだ。
ふぅ、危なかった……、もう少しで当たるところだった。あいつらいきなり攻撃してきやがった。ありゃバルチャーかフリーのMS乗りか。狙いはオレか……。多分見たことのないMSを持っているオレを捕まえるか殺してMSだけ掻っ払おうって魂胆かな。話はいきなり攻撃してきた時点で通じなさそうだし、戦うしかないか……。
しかし、まさかこんなに早く実戦に突入することになるとは。スーパーロボット大戦の世界に転生させてくれと自分で言ったものの、まだオレは人を殺す覚悟なんてのはできていない。今まで人殺しなんて無縁の世界で生きてきたからな…。果たしてオレは人殺しをすることを許容できるんだろうか……
『覚悟を決めるしかないぞ。死にたくはないだろう?』
……確かにな、オレはまだ死にたくはない。覚悟なんてまだできてないが敵は待ってはくれないしな。
そう考えていると、3機のジェニスの内1機が
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