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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0928話
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んなテュカの言葉に重ねるように言ったのはロゥリィ。
 口元には何故か笑みを浮かべたまま、どこか楽しそうに告げる。

「盗賊?」
「女の勘だけどぉ」

 ……その姿で女の勘と言われてもな。
 せめて亜神の勘ならまだしも信じられたんだが。
 それはともかくとしてだ。

「盗賊ならどうするべきか、だな。襲われている場所に向かってこっちが敵と思われてもつまらないし」

 そもそも、トラック型のエアカーに乗っている以上はイタリカの住人にしてみれば俺達は怪しい事この上ないだろう。
 だが、逆に考えれば盗賊に襲われている以上は武器が幾らあっても迷惑に感じる事はない。そして何より、この状況でハイエルフのテュカが姿を現せば非常に目立ち、次からの取引を友好的に進められるだろう。
 ……さて、どうしたものか。
 そんな風に改めて考えたが、そもそもこれだけの戦力がいれば、盗賊や……それこそ帝国軍に炎龍といったのがいても、特に問題はない。
 向こうが襲ってきたとしても、あっさりと返り討ちに出来るだけの自信がある。

「よし、行くか」
「え? 行くんですか!?」

 驚愕の声を上げたのは、テュカのみ。
 ロゥリィとムラタは嬉しそうにしているし、ムウと高畑はしょうがないとばかりに溜息を吐いている。

「ま、何かあってもこの面子ならどうとでもなるから心配するな」

 最悪、空間倉庫の中にはニーズヘッグも入っているし。

「ま、安心しなって。折角の綺麗なお嬢さんなんだ。何かあっても俺が守ってみせるからさ」

 おい、ムウ。そうナチュラルに口説くんじゃない。ファザコン気味のテュカだけに、微妙に頬を赤くしているぞ。ナタルに知られたら不味い事になるんじゃないか?
 ……まぁ、それはそれで面白いかもしれないと判断し、煙の上がっているイタリカの街に向かってエアカーを発進させるのだった。
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