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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
燃えよ!ゲッター篇第六話「燃え上がれ!帝都・前篇」
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は何やら複雑な気持ちになっていた。
俺は、しぶしぶと小屋に入って持ってきた荷物を片隅に放り投げて大の字になって横たわった。
「ったく、俺は客じゃねぇのかよ?」
だったら研究所の固いベッドで寝た方がまだマシすぎる。
大の字になりながら、俺はのんびりと妄想を膨らませた。
「唯衣って、何カップあんだろ?」
ああ見えて結構巨乳に見えた。こりゃあ大人になったら物凄い美人とさらにグラマーな胸を持つかもしれない……
「はっ……けど、唯衣なんてどうせ俺にすら振り向いてはくれないだろうな?」
今日声をかけて俺を自宅まで連れてきてくれたけど、それはただ単に巌谷のオッサンに言われてそうしたまでだろう?それに、ああいう可愛くて人気な娘なんてものは、全てにおいて「ただの友達」としか認識していない。俺なんてむしろ友達以下、知り合いか同じクラスの男子としか見ていないのかもな……
「けっ!来るんじゃなかったぜ……」
勝手にいじけた俺は、与えられた小屋の中でゴロンと横たわって適当に寛いでいた。
「黒銀坊ちゃん、お夕飯をお持ちしましたよ?」
と、和食をお盆に乗せて使用人の婆さんが入ってきた。
「あ、どうも」
「そこに置いておきますからお食べなさいな?」
「……あっちでみんなと食っちゃいけねぇのか?」
普通、同居人でも一様食卓へ招きはしなのか?
「申し訳ございません。何せ、御武家の家庭ですから……」
「ちぇっ……また武家かよ?」
いい加減、時代劇のような身分制度にはうんざりしていた。
「お気に召しませんか?」
「あったりめぇだろ?この国に民主主義はねぇのかよ」
「帝国は民主主義に基づいてはおられますが、やはり過去の名残が強いのでございますね?」
「名残ねぇ……」
「では、ごゆっくりと」
そう言って婆さんは出ていった。まったく、俺はこじきの様にしか思われていないのだろうか?気に入らないことだ。
「そっちがそのつもりなら……」
なら、いっそ吹っ切れて自分なりに行動してみるのもいいかもしれないな?
俺は、その晩に飛び出して早乙女研究所へと向かった。

翌日、篁家宅にて。
「行ってまいります」
小鳥たちのさえずりと共に玄関から唯衣が出てくる。しかしそれと同時に何かの騒音が早朝に響き渡った。
「な、なに!?」
慌てて門まで出てみたら、そこにはバイクに跨った黒銀の姿があった。バイクは昨日の晩に研究所から持ってきたものの一つである。
「く、黒銀さま!?」
「よう!そっちもこれから登校か?」
「は、はい……」
「ふぅん?乗ってくか!」
「い、いいえ!お構いなく……」
しかし、唯衣の目は好奇心に満ち溢れていた。今まで見たことしかない中型二輪車をこんな間近で見られるのだから、いけないはずなのに手に触れてみたいとも思った。
「あ、あの
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