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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
燃えよ!ゲッター篇第六話「燃え上がれ!帝都・前篇」
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う……」
疾風も、縁起でもないことを口にする。俺だってそう思うが、やはりあえて口にしたくはないものだ。
「と、ところでさ?お前らは、あのJKの中で可愛い娘とか見つけたか?」
話題を変えて、俺は二人へ尋ねた。
「そうだな……特に」
と、赤城。
「ケツの青っ白いガキなんざ興味ねぇ……」
疾風は予想道理の返答をした。
「俺は……あの娘かな?」
俺は、ちょうど日陰で友達と弁当を広げて雑談を交わしている一人の少女へ指をさした。
確か……篁唯衣っていう俺の苦手な武家の人間だ。
しかし、いくら武家とはいえども下品な俺なんかに優しくしてくれるし威張ってもいない。正真正銘の大和撫子であった。現に先ほど廊下で会った時も声をかけてくれたのも彼女だ。
「お、あの娘って……名門篁家の娘じゃねぇか?」
赤城は驚いて指をさす。そんなに、凄い上物なのか?
「ああ、そこそこ名の知れた軍の名門家でよく家族の方々がウチの寺に来てくれたぞ?」
「へぇ?で……やっぱ、娘さんのほうは性格とかいいのか?」
俺はそんな唯衣に興味がわいて、彼女に詳しい赤城へ尋ねた。
「優しいってもんじゃないぜ?純粋で清らかな菩薩様のような存在だぜ?」
「菩薩……」
俺は目を凝らして彼女を見つめる。確かに、あの可愛い笑顔は天使というよりもそれ以上に美しい観音菩薩の微笑みだ……要は、大変美しいということ。
「いいなぁ……あんな可愛い子ちゃんと仲良くなりたいな?せめてもっと話だけでも」
そんな俺の願望を疾風が吹き飛ばした。
「やめとけ……俺たちとは身分の差が違うんだ。そもそも、俺たちは嫌われ役のゲッターチームだぞ?」
ま、それは否定できない。ここの大半は皆俺たちを税金泥棒みたいに嫌な目で見てきやがる。あの眼帯の先公だって、俺らをロクデナシ以下に思っているに違いない。
それから昼休憩は終わり、俺たちは午後の授業も午前同様適当に聞き流していた。疾風お赤城に続いて居眠りについたので俺以外の二人は完全に講義をサボっていた。
先公も、二人の行為に呆れて思わず無視をした。そして、六限目の講義が終えて学徒たちが帰りだすころ、俺のもとへある一人の少女が歩み寄ってきた。
「少し、よろしくて?」
「あん……?」
肩まで長い髪を伸ばしたそれなりに可愛い娘であった。こんな娘が俺に何の用だ?
「今日一日あなた方の授業態度を見ておりましたが、さすがに講義を受ける態度ではないようですわね?」
「だから?なに?」
学級委員のように鬱陶しい奴だと、俺は適当に返答でもする。
「真面目に講義を受ける気があるのかと聞いておりますの」
「あっそ……」
というと、俺は机にふせ始めた。その態度が、彼女を益々挑発させる。
「ちょっと!人の話を聞いておりますの!?」
「聞いてるよ?少し五月蠅いけど」
「あ
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