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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
燃えよ!ゲッター篇第六話「燃え上がれ!帝都・前篇」
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だらないという顔だ。赤城は……居眠りかよ?鼻チョウチン膨らませながら堂々と居眠りとは大した度胸だぜ?
「コラァ!そこの生くそ坊主!?」
眼帯の投げるチョークが赤城の丸刈り頭に当たるが、それでも構わずに鼾をかきながら寝続けている。
「黒銀!あの坊主を起こさんか!?」
と、眼帯。ケッ!誰がテメェなんかの指図を受けるかってんだ!!
「俺でも手が付けられないでありまーす」
棒読みで返した。
「神威!貴様が……」
「指図すんじゃねぇ、軍の犬が……」
神威も断固否定、仕方なしに俺はアドバイスする。
「……赤城の隣にるアンタ?」
「え?」
赤城の隣に座る小柄なボーイッシュの少女が俺に呼ばれて振り向いた。
「そいつの鼻チョウチン割ったら起きるんじゃね?」
「えっと……これか?」
すると、学徒は手に持つシャーペンの先で恐る恐る赤城の鼻チョウチンを突っつつくと。
「っ!?」
パチン!と、チョウチンが割れる音ともに赤城がびっくりして目を覚ました。
「な、なんだ!?」
席から立ちあがって周りを見る赤城の一部始終を見て周囲の生徒たちがどっと笑う。
「あり……?」
何があったのか、わからず赤城はそのまま席に座りなおした。
その後、午前の講義は終わって俺たちは屋上で飯を食っていた。研究所から支給された携帯食だけだけど、
「ああ……これっぽっちじゃ腹持ちわりぃや?」
ウジウジ文句を言う赤城に、俺も同意だった。
「まったくだ!ああ、てんこ盛りのどんぶり飯が食いてぇぜ?」
「量の大きさが問題じゃない。用は栄養を付けることだ」
と、疾風は文句を言わずにモクモクと携帯食をかじった。
「いいよなぁ……学生共はよ?」
俺は、敷地の日陰で弁当を広げて雑談し合っている女学徒たちを見下ろした。この斯衛軍育成学校に通っている学徒たちは、皆武家が多い。別に斯衛兵になるには身分関係なく一般人でも入隊することはできるものの、戦術機を操るためそれ相応の高い技量が求められる。よって、武家でも入るには難しいのだ。
ちなみに、彼らが後に乗る戦術機はそのパイロットの身分に沿って搭乗機のカラーリングの塗装が異なっている。そこにも差別的なものがあると俺は感じた。
いや、それ以前にこの世界の日本には俺の住んでいた世界とは違って武家の継続や古来から続く征夷大将軍の存在、東京へ首都の遷都がないことなどと先の戦時中やら異なった場面が多く存在する。もちろん、武士から農民までの身分制度の名残なども……
俺は、そんな世界が好きになれずにいた。むしろ、嫌っていた。
「ま、アイツらもこの先どれくらい生きられるかもわからねぇんだ。楽しめる時にしっかりと学園生活を送らないとな?」
赤城が一口で携帯食を完食して、腹をさすりながらそう言った。
「おそらく、最後まで生き残るのは難しいだろ
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