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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
燃えよ!ゲッター篇第六話「燃え上がれ!帝都・前篇」
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すか?」
「そうじゃが、あの若造に何か?」
「い、いえ……何でもございません」
「……」
早乙女は、わかっていた。彼女が、悠陽が紅牙に一目惚れしていることが。
「大丈夫じゃ!あ奴はああ見えてタブじゃ?おぬしも見たであろう?あ奴が素手で戦術機を倒すシーンを……」
「せ、戦術機を素手で!?」
続いて立ち上がったのは巌谷達の方であった。あの、江戸っ子の若僧がまさか素手で戦術機を倒してしまうほどの人間だったのは思ってもみなかっただろう?
後に、双方の計画は無事の申請の許可を得られ、早乙女と巌谷の双方はよき?ライバルとなったのだ……
「紅牙様……」
縁側から月を眺める悠陽は、ふと思いを寄せるあの青年の姿を思い浮かべた。

それから数か月間、俺は唯衣の家から訓練校へ通った。神威のやつも最初は否定的だったが徐々にここの学徒たちを受け入れていき、赤城も学徒の女子たちからマスコット的に親しまれていった。しかし、彼女はゲッターだけは毛嫌いしていたようである。ま、無理もない。
「くっそ!帰りが雨なんて……」
「予報が、外れてしまいましたね?」
とある日、唯衣をバイクに乗せて帰宅中のところ、帰りに激しい雷雨に見舞われてしまい、俺たちは無人のバス停によってしばしの間雨宿りをしていた。
「今日は、本当についていないぜ?山城のやつにしつこく説教されるわ、真田の眼帯先公にどやしあげられるわ、そして帰りがこの雨かよ?こいつぁ、栴納さんに大目玉くらいそうだ……」
「怒られるなら、私もご一緒ですよ?」
そう苦笑いして唯衣が慰めた。
「ま、早いとこ帰らねぇとな?門限は五時だったか?」
「はい……あ、もう遅いかも?」
唯衣が腕時計に目を通すが、すでに針がさす場所は五時を過ぎていた。
「すまねぇ……バイクに乗せたはいいが、こんなことで」
自分が唯衣をバイクに乗せて帰れば間に合うと思ったからした行動だった。しかし、こんな悪天候に見舞われてしまえば、むしろ逆効果だ。
「いいえ?最近は天気の移り変わりが激しいので黒銀さまの責任ではございませんよ?」
「へへ、そうかい?」
照れくさそうに俺はそっぽを向いた……刹那。
突如激しい雷鳴と稲光が二人を襲い、唯衣はそれに驚いて俺の胸に飛び込んでいた。
「いぃ!?」
真っ赤になる俺は、長ランの黒い上着の胸元付近に顔をうずめる唯衣を見上げていた。
「ゆ、唯衣……ちゃん?」
「はっ……も、申し訳ございません!私としたことが、何てはしたないこと……」
唯衣も顔を真っ赤に染めてそっぽを向いた。何だ、ああ見えて雷が怖いとかっていう女の子らしい可愛い部分もあるんだ。学校じゃ文武両道っつう俺の大嫌いなタイプだけど、こういう一面もあるっていうなら嫌いじゃないな?
「でぇじょうぶだ。屋根あるところにいる限り落雷に当たるこ
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