暁 〜小説投稿サイト〜
邪剣
4部分:第四章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
目が顰められた。
「魔術も使えるのか」
「そうさ、奴は魔法剣士なんだよ」
 アーノルドは忌々しげにこのことをホークムーンに告げた。
「実はな」
「しかもかなりの手練れ」
 クリスも言う。
「一人でキマイラを倒したこともある」
「一人でキマイラをか」
 これにはホークムーンも唸った。キマイラといえば言うまでもなくかなりの強さを誇る魔獣である。その強さは龍にこそ及ばないもののかなりのものなのは確かだ。
「それはまた」
「だからさ。大抵の魔法はな」
「使える」
「転移したか」
 ホークムーンは気配を探りつつ述べた。
「どうやら。もうその洞窟へ」
「洞窟には結界とかはあるのかな」
「一応はな」
 アーノルドの今の問いにも答える。
「してはいる」
「けれどあいつにはってわけか」
「そうだ。感じる」
 ホークムーンの目がまた顰められる。
「その強大な力をな」
「あんたの結界も通じないってわけか」
「今まさに破ろうとしている」
 そのことも気配から感じ取ったのであった。
「その魔力でな」
「まずいな」
 クリスはそのことを聞いて顔を曇らせた。
「だとすると今にも奴に剣が渡る」
「どうする?」
 アーノルドも深刻な顔になっていた。
「このままこの森を行っても正直どれだけかかるか」
「そうだな。その間に奴が剣を手に入れるのは間違いない」
 二人がそう話しているとここで。またホークムーンが二人に対して言ってきたのだった。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ