Life11 聖書の子らの新たなる道 −赤VS白− −不敗VS逆転劇−
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ないし、これに賭ける!)
その思いのまま、バーサーカーに直進する士郎。
「オ、オオ、おオオオオオオオオオオ!」
バーサーカーの咆哮は、この地を更地に変える前兆――――残り10秒前まで来ていた。
ここで条件項目を出すと、一つは此処がアジア圏内である事。一つは相手が英雄と言う人種である事。一つは自らが窮地に立たされているか、守るべき者がいる事。さらに、残りの二つの内一つ――――使い手自身が英雄の様な人種である事。そして、最後に―――――。
一瞬でバーサーカーの目前まで来ると、青龍偃月刀で切り伏せると同時に真名解放を行う。
「我が身果てるとも、信念まで朽ちず!!」
関聖帝君。
三国志に出て来る劉備に仕えていた関羽の死後、人々の信仰によって神格化して呼ばれる様になった称号だ。
そんな関羽の死後に、彼と敵対した世に知られる武将等が、最も叶えたい願いを目の前にして非業の死を遂げていると言う、逸話に基づいた概念武装である。
しかし、今にも爆発しそうなバーサーカーを切ったはいいが、最後の条件をまだ満たしておらずタイムリミットが3秒短縮されて、残り5秒前。
そこで最後の条件を満たす為、青龍偃月刀を地面に突き刺す。
同時に左手に握られている剣を、青龍偃月刀に向かって振りかぶりながら真名解放を再び行う。
「絶世の名剣!」
デュランダル。
シャルルマーニュ十二勇士最強の騎士であるローランが所有する、天使の力が込められている刃毀れしない剣で在り折れ無い剣であり、全てを切り裂く剣でもある。
その絶世の名剣の強度と切れ味の前に、容易く切り裂かれる青龍偃月刀。
(如何だ!?)
士郎がすぐに振り向き、バーサーカーを注視する。
当のバーサーカーは、先程まで脳が痺れる位の多幸感で満ちていた。
何といっても最後の一撃は、圧政者も多くの走狗も一度に屠れるだろうと確信できていた程の、一撃だったからだ。
しかし、対峙していた圧政者の走狗からの攻撃をして、自身の武器をもう一方の武器で破壊すると言う妙な行動の後、溢れるぐらいに感じていた魔力の塊の霧散と共に自らの意識も薄らいで行ったのだ。
青龍偃月刀に内包された概念武装の効果の発動条件最後の一つが、青龍偃月刀事態の破壊であった。
「オッ、オオ、オッオオオォォォォォォォ・・・・・・・・・―――――」
心からの歓喜も栄光も味わえずに、消えて行くバーサーカー。
彼、スパルタクスが最後に眼にしたのは、圧政者と見定めた筈の人物――――サーゼクスの笑顔だった。
(アレは・・・アレが、圧政者だと言うのか?その様には・・・思えぬ・・・。私は・・・一体
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