出来ればコイツとは戦いたくない・・・・・
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した圧縮空気の竜巻は、俺を切り刻みながら上昇し、俺の命は消えた。
「な〜んてな☆」
ここで俺が死ぬ? ンな事あるわけねぇでしょう!!!
俺が膝蹴りなんて単調な攻撃を何の策も無しに放つ訳ねぇし、ムザムザ鳩尾に無策で拳を喰らうわけもねぇ。
「まぁ、作戦の成り行き上で多少は神砂喰らっちまったが、こんなもんいつも喰らってるのと同じくらいだし許容範囲だわ。なぁ、師匠よぉ!!?」
波紋で傷の応急処置をし、立ち上がりながら視線を向けるその先にいたのは・・・・。
「ッ、〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!」
膝蹴りをフェイクにして、掴まれた瞬間に放って無茶苦茶に絡みつかせた超極細ワイヤーに腕を捩じ切られ、声も上げずに悶絶しているジークの姿だった。
「ま、ジョセフ・ジョースターのやり方の9割9部パクリだな。成功して良かったぜ。」
「て、テメェ・・・・・・!!!」
予想外のスプラッタ発生に騒然となる会場を無視して睨み合う俺とジーク。
俺は知ってる、今も既に立ち上がろうとしてるこの男が、腕を失ったくらいで諦める男じゃないことを。
「スマンが、真面目にマトモにぶつかったとして、スタンド無しじゃあアンタに勝てる気はしねぇ。姑息な手を使ったが、許せよ?」
「テメェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!」
激昂し、突貫してくるジーク。その速度、気迫、何より腕を失って尚来る根性は流石に師匠だと感嘆する。
「だけど、無理だな。」
蹴りを放つその瞬間、速度は確実に落ちる。
腕を失ったジークの放てる攻撃は今や蹴り一択、速度の低下はすなわち、「隙」だ。
その隙を狙ってジークの軸足を払い、その体を宙に浮かせる。
「ジーク、アンタをスタンド無しじゃあ倒せないって言っても、アンタの生んだ隙を突けない程じゃあない。アンタを無様に宙に浮かせるのは忍びねぇ、一撃で地に沈める。」
「・・・・・・畜生、がッ!!!」
悔しそうに歯噛みするジークを見ながら、全力の波紋を右腕に込める。
「あばよ、師匠。山吹色の波紋疾走!!!!」
夜集阿 聖斗、初戦通過。
準決勝進出。
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