出来ればコイツとは戦いたくない・・・・・
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「コオォォォォォォォォォォ・・・・・・・、波紋疾走ッ!!!」
「ウッシャアァァァァァァァァ!!!!!」
バキャアァ・・・・・!!
俺の波紋を纏った手刀と、ジークの真空竜巻を纏った蹴りがぶつかり、凄い音を立てた。
骨が砕け散る音、それを発したのは、
「ぐああぁぁぁぁ!!!!」
俺の腕、おまけにやはり完全には防げなかった真空竜巻のせいでズタズタだ。
急いで波紋の呼吸で治そうとするが、目の前の男はそれを許してくれない。
「そらッ、どうしたッ、その程度かッ、さっさとッ、攻撃をッ、してこいッ!!!」
言葉の区切り区切りに合わせるよう、流れるような動きで蹴りや拳を叩き込んでくるジーク。その1つ1つが真空竜巻を纏った必殺の一撃、かするだけでズタズタだ。
現に、紙一重で躱してるはずの俺の顔や体に、薄い切り傷が無数に生まれていく。
「お前ッ、そもそもッ、手刀でッ、俺にッ、歯向かおうッ、とかッ、馬鹿じゃッ、ねぇのッ!?」
嘲りの言葉を乗せて攻撃を打ち込み続けるジーク。恐ろしくウザいが、正論だ。
「やっぱり、蹴りに手刀は無理だな。波紋疾走が1番得意だからいけると思ったんだが・・・・。」
兎に角、真空竜巻を何とかしねぇと死ぬわ。
「じゃ、反撃開始だ。波紋カッター!!!」
ジークが拳を突き出してきたタイミングで、口に溜めておいた唾に波紋を流し、カッターにして肩に放つ。
当然ながらジークは避けたが、ンな事はお見通しだ。
「真空竜巻、隙間出来てるぜっ!!?」
そう、奴の真空竜巻は柱の男の力、波紋をぶち込めば消える。その隙間に入り込んで!!
「仙道波蹴!!」
顔面に波紋を込めた膝蹴りを叩き込むっ!
「アホが、その程度予測出来るわ!!」
が、その膝を掴まれて失敗、しかも掴まれた脚が動かせん!!
「マズっグボッ!!!?」
そして、ジークの拳が鳩尾に叩き込まれ、俺の体は宙を舞う。
かなりの高さまで打ち上げられ、受け身も取らねぇと落ちたら死ぬような状況でも、俺の体は動けなかった。
(く、クソがッ!! 鳩尾に入れられた一撃のせいで体が満足に動かんッ、吐き気もしやがるッ、畜生!!!)
そんな俺を、追撃もせずに眺めているジーク。あまりいい予感がしないな。
そして、その予感は最悪の形で的中した。
ジークの体から夥しいほどの闘気が吹き出し、奇妙な形に構えられた両腕が不自然な方向に捻じれ始める。
「今まで、お前は弟子だからってんで手加減してやってたぜ、『この技』を使う時はな? だが、今は決闘だからな、敬意を持って最大威力だ。喰らえ、闘技ッ!!」
逃げねぇと、死ぬッ! だが体が言うこと聞かねぇ!!!!
「『神砂嵐』ッ!!!!!!!!!』
そして、ジークが生み出
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