駆け抜ける獣
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ッ、トラヴィス中尉か!?だが、貴方は軍を抜けたはずでは……」
「あの時ピクシーに乗ってたやつの情報で、息子がここにいると聞いてここに来た!んでもって、アンタに少し因縁がある奴もいるらしい!」
「因縁…………?」
首をかしげたユウだが、トラヴィスの一言で分かってしまった。いや、分からねばいけなかった。
「HADESだ!あんたが乗ってた機体に搭載されてたEXAMがベースになってる!!」
「バカな!?そんなものがまだ残って!?」
「HADES?つーことは、クロエの嬢ちゃんがここにいるのか!?」
カペルはクロエを知っている。
過去にそのデータを見せてもらったし、その付き添いであるヴィンセント・クライスナーと共にHADESのリスクを軽減するために話し合ったこともある。
「あんた、息子と話したことがあんのか!元気でやってたか!?」
「ああ、トーリス……じゃなかったペイルライダーのパイロットをすげぇ心配してたよ!」
「だが、話の続きは後だ!今はこいつらを落とすぞ!」
トラヴィスがそう言ったが、ユウがそれを止めた。
「いや、トラヴィス中尉、貴方は息子のところへ行け!ここは俺たちでなんとかする」
「だが……!」
「いい、行けよ!息子のところへ行ってやれ!案外子供は親を求めるもんなん……だ、ぜェッ!!」
ロング・ブレード・マグナムでビームを発射すると同時に、ビームでジオンのモビルスーツを薙ぎ払う。
「こいつぁ威力が強すぎる!!なら……」
「ファンネル!」
トラバサミのような形をしたファンネルが放たれ、モビルスーツ達の四肢をもぎ取った。
「ユウ大佐!出来るだけ撃墜さないでくれ!グレミー派でも、俺と同じ出身なんだ!」
「了解した!」
ハイパー・バズーカを撃ち、シールドのグレネードでモビルスーツの目を潰した。
ビームサーベルでモビルスーツの四肢を切り落とし、安全な方へ吹き飛ばす。
「カペル中尉!周囲のモビルスーツは大方片付けた!なら、トラヴィス中尉の方へ!!」
「了解した、行くぞ!」
二人はスラスターを噴かしてZUが去って行った方へ向かった。
「なんだ……別方向からも一機!?」
「おーっと、撃つなよ!敵じゃない!マルコシアスのヴィンセント。そっちは……随分とゴツいけど……ペイルライダーでいいんだな」
「誰だ?」
「こちらトラヴィス……あー覚えてっかな?」
「どうして貴方が此所に……!?」
トラヴィスはコクピット内で少し笑うと答えた。
「約束しただろ?戦争が終わったら会おうって……まあ、話は後だ。敵が集まりつつある。完全包囲される前に活路を開くぞ」
「分かりました!」
「いくぞ?二人とも!!」
三機がスラスター
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