暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico13欠片を集めて全容を描く
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ないなぁ〜」

「新種なのかもよ。そもそもドラゴンなんて管理世界出身者でもそうそうお目に掛かれるものじゃないし。それに、スクライアでも知らない事はたくさんあるよ」

2人からは目ぼしい情報は得られへんかった。そんで「ダメだな。ユーノも知らないそうだ。一応、無限書庫を使って調べてくれるそうだ」ルシル君は数少ない男友達のユーノ君に連絡を入れてもろたんやけど、ユーノ君でもアカンかったようや。

「誰もが認める博識のルシルでも、やっぱ知らない事もあるんだね〜」

「当たり前だ。全知全能な人間なんてかえって気味悪いだろ? 俺だって学んでいないものは知らない。ま、一度学んだらもう忘れないから、いつかは全知になるかもな」

そう言うたルシル君はどこか寂しげな顔やった。それからユーノ君からの調査報告が来るまで学院内を調べようってことになって、わたしらはそれぞれ騎士服に着替えて見回りを始める。まずは、アルマちゃん達から聞いた、いつもドラゴンを匿ってるってゆう学院近くの森の中。空と地上両方から捜索。

『しかしAMFを備えたドラゴンとは。対魔導師戦では危険な能力です。主はやて、お気を付けて。ルシル達も、十分に注意してくれ』

もう思念通話くらいしか使えんなったアインスは学院でお留守番。そんなアインスから気遣い。魔法のトラップやカメラが機能せえへんかった理由はそれやった。
AMF――アンチ・マギリンク・フィールド。魔力結合や魔力効果発生を無効にするAAAランクのフィールド系魔法防御。フィールド内では攻撃魔法はもちろん、飛行や防御、機動や移動に関する魔法も妨害されて、濃度が増すほどに魔力の結合が解除されるまでの時間が短縮されるって学んだ。

『うん。おおきにな、アイン――』

アインスに応えようとした時、学院からドンって爆発音と、遅れて噴煙が上がった。よう見ると、大きく翼を広げたドラゴン1頭が地面から生えるような形で姿を見せた。

「デカ!」

「想像以上に大きいです・・・!」

「アルマちゃん達・・・150cmくらいって言うてたよな・・・?」

「あ、ああ。だがあれはどう見ても・・・3mはあるぞ」

とにかくわたしは『アインス、大丈夫か?』アインスの無事を確認する。すると『はい、問題ありません。あの、ドラゴンが出現しました』アインスは答えてくれた。急いでルシル君たちと合流して、『うん、見えてる。すぐに向かうな!』校舎のすぐ側にある第1競技場へ飛ぶ。

『アインス、生徒の避難はどないや!?』

『え、あ、いえ・・・。おそらくもう終わるかと思います』

『終わる・・・? 避難がか・・・?』

『・・・いえ。ドラゴン退治が、です』

アインスから返って来たのは力の無い言葉。ドラゴン退治が終わる。ルシル君らと顔
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