暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico13欠片を集めて全容を描く
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って突撃を仕掛ける。トリシュはそんな俺に向かって、今のと同じ高速射撃を連射して来た。直射系ほど回避しやすいものはない。いくら速くても、だ。

「プラズマランサー・・・!」

「雷喰らう怒涛の宝珠!」

俺は雷槍6本を一斉発射し、トリシュは矢を1本射る。その矢は魔力球として翔け、雷槍を強引に吸引して呑み込み、消滅させた。その一手が、トリシュ、君の敗北を確実にする。十二分に接近したことで、トリシュは“イゾルデ”を近接戦仕様である双剣形態に変形させた。

「はぁぁぁ!」「せやぁぁぁ!」

“エヴェストルム”を両手に携えた俺と、“イゾルデ”を両手に携えたトリシュで、お互いのターゲットスフィアを寸断すべく剣撃の応酬を繰り広げる。トリシュの剣筋は未熟だが筋は良く、確かに初等部の学生でこのレベルは反則だろうな。

「なにが! おかしい! のですか!」

「いや、本当に強いな、って思ったんだ。笑ったんじゃなくて感心したんだ。だから怒らないでくれ」

「なんか! 悔しい! です!」

俺のフェイントに若干引っかかりながらも流麗だった剣筋がひどく乱れ始めた。トリシュの意識がターゲットスフィアから俺の打倒に切り変わったのが判る。あとは適当なところで、「シュート」ずっと背中の後ろに待機させておいたシューターを発射。それはもう簡単に「あっ!!」トリシュを失格に出来た。それとほぼ同時にシャルが失格になったのが判った。俺たちBチームの勝ちだ。

「ず、ずるいです! 今のはずるいですぅぅーーー!!」

「いや、そういう競技だろ? 目的を失念した君が悪い」

“イゾルデ”を懐中時計に戻したトリシュがポカポカと俺の胸を叩く。彼女の両手首を捕まえると、「納得できません! 再戦を申し込みます!」トリシュがビシッと俺に向けて懐中時計を突きつけた。この競技は3回行われるそうだ。休憩を挟んだ後、もう1度行うとのこと。

「今度はチームメイトを上手く動かそうな。でないと――・・・」

はやてとセレネとエオスとヨルク君、そしてシャルが俺たちの元へ来た。俺はチームメイトのはやて達へ歩み寄った上で「また俺たちが圧勝するぞ?」と挑発の意味を込めた微笑みを向けた。

「次は絶対負けないから!」

「この悔しさをバネにして、次は勝ちます!」

その後、俺たちは残り二戦も何も問題なく行った。シャルとトリシュ、Aチーム全体も一戦目と違ってすごく動きは良くなったんだが、結局は俺たちBチームが三連勝。そう容易く逆転されるわけにはいかないさ。とまぁ、こうして最初の見学は終わった。

†††Sideルシリオン⇒はやて†††

一時間目を、セレネちゃん、エオスちゃん、トリシュちゃんの居るクラスでの実習参加とゆう形で終えて、そこから別の学年・クラスの教室で座
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