暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico13欠片を集めて全容を描く
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†††Sideルシリオン†††
ザンクト・ヒルデ魔法学院を見学することになった俺とはやてとアインスとリイン、そしてシャル。そして今は、俺たち共通の友人であるトリシュタンとセレネとエオスの居る4年3組の授業を見学・・・というか、参加している。
魔法を使っての実習科目の1つで体育のような授業だ。クラスを2チームに分け、ターゲットスフィアと呼ばれる魔力球を帯同させて競技場内を駆け回り、相手チームのメンバーのターゲットスフィアに魔力攻撃を当てて失格にする、というゲームだ。
『順調にAチームのメンバーを失格に出来てますです」
「ルシル君の言った通りやなぁ〜。わたしらBチームが圧倒してるよ。さすがやな、ルシル君」
はやてとユニゾンしているリインからそう報告が入ると、はやてが俺を称えてくれたから「ありがとう、はやて」と笑みを返す。トリシュのワンマンチームなど、トリシュさえどうにかすれば容易く崩すことが出来る。トリシュ以外のメンバーは、トリシュが居れば勝てる、という楽観を抱いている。ほぼ烏合の衆と言える。なら・・・
「こちらは統制の取れたガチンコ戦法。近距離タイプと中遠距離タイプの子を2人1組で行動させて、トリシュちゃんの広域狙撃に期待してバラバラに動いてる子らを各個撃破」
『上手いこと作戦が進みました、さすがですぅー!』
確かに上手いこと行ったな。競技開始直後、俺は動物形態に変身させたセレネとエオスをAチームの陣地へ向かって投げ飛ばした。飛行魔法が使えない以上、エリア内での機動力――移動速度が問題になってくる。シャルとトリシュの出撃を止めるためには、高速で投げ飛ばすしかなかった。
「セレネちゃんとエオスちゃん、それにヨルク君もよう頑張ってくれてる」
ヨルク君。俺たちBチームの一員で、全長1m少しのコンドルへと変身している。彼はスクライア姉妹を背に乗せて、空からシャルとトリシュを足止めする2人の移動手段として頑張ってくれている。飛行魔法は禁止だが、変身しての飛翔は禁止されていない。ルールを確認したうえで採った作戦だ。
「さて。行こうか、はやて、リイン。セレネ達もそろそろ限界だろう」
スクライア姉妹にシャルとトリシュを足止めしてもらい、その間にAチームを全滅させる。そして俺たちはスクライア姉妹と合流して、シャルとトリシュを失格にする。先に他のメンバーを全滅させたのは、シャルとトリシュとの戦闘時に邪魔されないため。下手に残して、最大のチャンス時に横やりを入れられるなんて最悪過ぎる。
「うんっ!」『はいですっ!』
俺とはやてもツーマンセルでエリア内を駆け、Aチームの何人かを失格にさせた。これでもうBチームの他のメンバーだけに任せられる。この状態で逆転できるのは、トリシュとシャルくらいだな。だから俺たち
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