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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0927話
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を込めたテュカの言葉に、ホドリューも負けたのだろう。握っていたエザリアの手を離す。
 にしても、ここにイザークがいなくて本当に良かったな。もしいたりしたら、間違いなく騒ぎになってたぞ。

「すいません、アクセル様。父はその、こう見えてかなりの女好きでして……」
「だろうな。それは今の様子を見ていれば十分に分かる。……ホドリュー、一応言っておくが、ここで妙な騒ぎを起こしたりしたら、お前を庇護した俺に迷惑が掛かるというのを忘れるなよ?」
「……申し訳ありません」

 深々と一礼してくるホドリューに、エザリアがどこか呆れた視線を送っている。

「言っておくがエザリアは4人の子持ちな上に、その中の1人は母親大好き人間だからな。今の光景を知られでもしたら、色々と不味い事になるのは間違いない」
「……アクセル、私が4人も子供を産んだと取られるような発言はしないでくれるかしら。私が産んだのはイザークだけよ。勿論ステラ達にはたっぷりと愛情を注いでいるけど」
「だろうな」

 エザリアにしても、イザークが男だっただけに女のステラは可愛くて仕方がないのだろう。一緒に買い物をする為に交流区画を歩いていたり、あるいは他の世界に出向いたりしているのを何度か見ている。
 勿論スティングやアウルにも十分以上に愛情は注いでいるのだろうが、あの2人は微妙に照れくさいものがあるらしい。
 それらの事情もあって、ステラとの思い出がたくさんある交流区画を閉鎖する原因を作った帝国に対しては、かなりの不満を抱いているのは事実だ。

「さて、話を戻すぞ。どうしても自然がなければ駄目だというのなら、あっちの森を使ってくれ」

 強引に話を戻しつつ、視線をアルヌスの丘の背後――コンテナハウスよりも奥の方――にある森へと向ける。
 一応ある程度の規模はあるらしく、事前に調べた限りでは川なんかも普通にある。
 ハイエルフというくらいだから、ファンタジー的な常識で自然と一緒ではなければならない……とかなっても、ある程度は安心だろう。
 もっとも森の規模はあくまでもある程度であって、ホドリュー達が元々住んでいた森に比べるとかなり小さいが……その辺は我慢して貰うしかない。

「それと、別世界……いや、その辺は言ってもまだ通じないか? 俺達以外の者達もあの基地には多くいるし、あの基地にある門自体が俺達の本拠地に繋がっている為に、色々な人間がこっちに姿を現す。その中には、エルフ、あるいはハイエルフといった種族が珍しいから顔を見に来るような奴がいると思うが、そいつらとも仲良くやってくれ。ああ、勿論何か横暴な真似をするようならそっちで対処してもいいし、こっちに報告してもいい。それと……おい!」

 その声に、エザリアの近くで佇んでいた量産型Wの1人が近寄ってくる。


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