肝試しとキャンプファイアー
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作業を行うに中って、工程が重要になることは必然だろう。
プラモデルに至っては設計図、鳶職や土工等の仕事には作業計画を建てて行うのが常識だ。
それらは作業を行う中で怪我や事故を起こさないための配分だったり、其々の人員の得手不得手を考慮した人員配置をするための必要事項の一端である。
しかし、それでも慣れてしまえばこの工程を見逃してしまう事も増えてきてくる。
そうした行動が事故を起こし、怪我をさせてしまうことを知っているはずなのにも関わらず。
慣れとは人間で一番恐ろしいものである、と。とある人物が言った言葉である。
慣れは慢心を生み、手を抜くようになるからであると、私は思っている。
人は一度でも、初心に帰るべきである。
何故ならそれが確実で正確な一歩を踏み出せるのだから。
「さて、今日の予定だが。
知っての通り夜に肝試しとキャンプファイアーをやる予定になっている。
小学生たちは昼間に自由行動となっているため、その間に準備するように」
朝食後、平塚先生は全員にそう通達した。
あの後葉山達は特に目立った行動を起こしていない。
「キャンプファイヤーですか…」
「フォークダンスするやつだ!」
「おお!ベントラーベントラーって踊るですね!」
「オクラホマミキサーと言いたいのかしら…最後の長音しか合っていないのだけれど」
「小町ちゃん……」
確かキャンプファイヤーって信教的な政だったんだよな。
現代では確か友情を深め合うってキャッチフレーズだったはずだ。
まぁ、奉仕部と葉山グループの友情は今日の内に崩れ去るだろうけど。
在ってないようなものか。
「大して変わらねぇだろ。相手にするの宇宙人みてぇな者だし」
一理ある。正直一緒に踊っただけで友情を深められるとは思わないし、嫌いなやつと当たればそれだけで嫌悪感が膨れ上がるだろう。
「八幡、言い方が酷いよ」
「違うんだ。俺にもちゃんと言い分はある」
――――――あれは小学生の時のキャンプファイヤー…。
『別に手をつながなくても良いよねぇ…』
それ以降の女子もそれに習えで、俺一人、エアオクラホマミキサーだった……!
「比企谷ー目が腐っているぞー。
まぁ、その分ならお化け役にもぴったりだな」
「お化け役は俺らが担当するんですか」
「仮装セットは控え室に置いてあるそうだ。
各自、手分けしてやってくれ」
さて、取り合えずアイツらに鉢合わせしねぇ様に作業に取りかかるか。
俺は立ち上がってイベントグラウンドへと向かっていった。
「―――違うのか?」
「何言ってんだ比企谷」
取り合えず簡単な作業
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