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元虐められっ子の学園生活
肝試しとキャンプファイアー
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を預け、子供たちに向き直る。
一部始終を見ていた子供達は、俺を見るなり怯える表情を見せた。

「貴方は!いきなり何をするんですか!
それが高校生のすることなの!?」

「鳴滝!やりすぎだ!」

引率の先生と平塚先生が俺と小学生の間に割って入ってきた。
だが、比企谷風に言うのなら、ここから先は俺のターンだ。

「邪魔を……するな」

長年の虐め生活で鍛え上げた殺気を二人にぶち当てて、俺は睨みを聞かせた。

「ひっ……!」「っ……」

引率の先生はその場に座り込み、平塚先生はそれを支えてしゃがみこむ。
俺は再び子供たちへと顔を向けた。

「君達は虐めって何だと思う?」

俺は出来るだけ優しく、それでいて心に届くように声を出す。

「虐めってのは痛いんだぜ?心も、体も」

俺はゆっくりとネックウォーマーに手をかけて外した。
そして上着を脱いで、全員に見えるようにする。
そして露になる俺の身体―――に刻まれた傷や怪我のあと。
それを見た小学生も、先生も、雪ノ下達を含む周りの全てが息を飲む。
それはそうだろう。ただ殴るだけでは付く筈の無い切り傷。
火傷の跡、痣の跡。

「どうだ?痛そうだろ?
これらは全部虐められて付いた物だ。
痛かったなぁ………なぁ?葉山隼人」

「っ!……僕にはよく分からないな」

「そうか、白を切るか。
さて、子供達諸君。この傷の内、数ヵ所はこの男のせいでついたものもある。
さっきまで虐めはダメだと、そう言っていた男に付けられたものがだ」

子供達は信じられないと言うように葉山に視線を移した。
俺の目の前で座り込んでいた二人も、葉山へと視線を移した。

「理由は俺にもよく分からない。
あの時は確か『俺の女に手を出した報いだ』って言っていたな」

あの時の面白そうなこいつの顔は忘れていない。
俺を見下し、踏みつけたりしたあの時の顔は…絶対に!

「そこの君、君は虐めってどうおもう?」

俺は瑠美ちゃんをハブにしていた女の子の一人を指名した。

「わ、私は……良くないことだって…思います」

「そう、良くないことだ。なのにやってしまう。はい座ってー。
じゃあその横にいる君。何でやっちゃうのか分かるかな?」

「……分かりません」

「そう、答えは分からない。
まぁ全ての虐めがそうである訳じゃないよ?アイツがムカつくからだとかキモいからってな。
けどさぁ。分からないのに虐めるってどうよ?
はい、じゃあその後ろの娘ー。虐めってどうすれば無くなると思う?」

「…えっと…先生に言う…?「違ーう」…お父さんに言う…「違ーう」…止める?……「違ーう……うぅ」

「正解は無い。虐めなんてのはそこらじゅうで起きている。
解決
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