肝試しとキャンプファイアー
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だのか、比企谷に水着を見せつけて話題を反らした。が、
「ああ、そうだな。世界一可愛いよ」
「うわぁーテキトー……じゃあじゃあ結衣さんは?」
「え!?あの、ちょ!小町ちゃん!」
小町嬢は由比ヶ浜を前へとおしやり、比企谷に感想を求める。
「あ、あの…ヒッキー……」
「えっと…その何だ?い、良い感じだな……似合ってるし…」
「そ、そうかな…ありがと……」
なんなのこのピンクに見えなくもない空間は…。
俺完全に茅のそとなんですが。これがエアーマンの気持ちなのだろうか?
「ぶべぶぉぼぼばぼべべぼ」
何故か比企谷が川で顔を洗い始めたし。
何か言っている辺り煩悩退散とかでも言っているのだろうか?
「あら、川に向かって土下座?」
「んなわけ……」
「………」
雪ノ下登場。勿論水着で。
「何だ、比企谷と鳴滝も来ていたのか」
どうやら平塚先生も来ていたようだ。
しかしどうなんだろうか。こうしてみると俺はやっぱり馴染めるような空間ではないようだ。
「ぐっほぅ!?」
「私は立派なアラサーだ!」
「何やってんだアイツは…」
平塚先生にボディーブローを食らっている比企谷を横目に、俺は近くの木陰に腰を下ろした。
「な、鳴滝君……その、どうかしら?」
ふと顔をあげれば雪ノ下がやけにもじもじしながら聞いてきた。
これはさっきの小町嬢の台詞と被るっている気がしなくもない。
「あー……ああ。似合ってる。可愛いよ」
「そ!そう!それじゃ!」
そう言って雪ノ下は由比ヶ浜の所へと戻っていく。
一応比企谷の言葉を参考にして見たんだが、間違っていただろうか?
「お兄さま…」
ん?今度は陽菜か……って!
「何故お前まで水着を持っている?
俺は何も知らされてなかったのだが」
「いえ、これは小町ちゃんに貸していただいて…」
「ああ、そう言うことか。
まぁ、似合ってて良いんじゃないか?」
「そ、そうですか?ありがとうございます。
ところで、お兄さまは遊ばないのですか?」
「俺は……まぁ水遊びが苦手なんだ。
俺のことは気にしないで、ほら、遊んでこいよ」
「は、はい!小町ちゃーん!」
しかし、陽菜は着やせするタイプってやつか。
由比ヶ浜とどっちが大きいんだろうか?
「なぁ、鳴滝」
いつのまにか戻ってきていた比企谷が俺のとなりに座り、こう言った。
「あれは本当に中学生なのか?」
「……そうだな…」
誰とは言葉に出さず、二人して陽菜に目線を動かすのだった。
その後、おいてけぼりにされてしまった瑠美ちゃんが来たがその顔には達成感が見られ、イキイキと話し合いの結果を語ら
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