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毒婦
2部分:第二章
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て」
「それが新しい庄屋か」
「左様でございます。今ではもうこの村を仕切るようにさえなっております」
「それはいかんな」
 源介はそれを聞いてすぐにそれを否定した。
「御館様はこの村の庄屋はそなたと決めておる」
「はい」
「それなのに急に新しい庄屋とは。しかも得体の知れぬ歩き巫女などを」
「ですがもう誰も逆らえないのです」
 大五郎はこうも述べた。
「その女だけでなく周りの者達も腕っぷしが強く」
「どうしようもないというのだな」
「そのうち大事になるかと心配していたのですが」
「だからこそ私が来たのだ」
 源介はここでこう述べた。
「この話を終わらせる為にな」
「はあ」
「そしてだ」
 彼はそのうえで問う。
「その新しい庄屋、歩き巫女とはどんな者なのだ」
「名は管姫と申します」
「管姫か」
「はい、それが何か」
「いや、何もな」
 だがその名を聞いたところで彼にはふと気付くものがあった。

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