出撃
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相リカルド・マーセナス。
(何を話してんだ!?)
そう思った瞬間に虹の燐光が一層強くなり、その奥に見つけた言葉は。
「ラプラスの箱!?なんだ!?なんだって言うんだよ!!うわっ!!」
女の声が頭蓋の奥で響き渡る。
「星の輪の子供…………可能性を超えてしまった子供」
「ニュータイプを超える存在」
「あなたなら、どちらの気持ちもわかるかもしれないわね。」
「大佐をよろしくね」
「大佐?シャアのことか!?あんたは一体何者なんッ」
虹の光に押し出されると同時に後ろからの声に引っ張られる。
猛烈な勢いでカペルは自身の意識が引っ張られるのを感じた。
「カペル、ダメだ!!それ以上は…………!」
「番外個体、すまない!真実をみないといけねぇ。そんな気がするんだ!だから、だから…………!」
「君は来ちゃいけない!」
虹の中でカペルを押し出そうとする男が叫んだ。
「あん、たはッッ…………!」
「意識の集中する場所は、全てが良い意思というわけではない!君が全てを吸収した瞬間、君は俺と同じようになるぞ!」
「誰なんだよ!!」
「カミーユ・ビダン!今はこれしか言えない!いつか、現実で会える時が来る!それまで待て!!」
「クソッ、何も知れないでェ…………ッ!」
そのまま現実世界へとカペルは引き戻された。虹の深淵に、黒い黒い何かを見て。
「かはぁ!!ハァ、ハァ…………番外個体…………大丈夫、か?」
「大丈夫だ…………カミーユ・ビダンのおかげで助かった。あのまま居続けたらお前の意識は引っ張られていたよ」
「マジ勘弁だよ」
そこからサイコフレームの調整をしたが、異常な数値のまま変わらなかった。
ため息をつくと、コックピットハッチの外から叩く音がする。
「あ?」
ハッチを開くと飛び込んできたのは。
「大丈夫ですか!?」
フヅキだった。
「…………フヅキ、心配しているところ悪いんだが一つ聞いていいか?」
「へ?」
首をかしげたフヅキにカペルは問うた。
「お前には」
「あの光がどう見えた?」
「…………」
「最初は暖かいと思いました。けど、奥が。そこから炎がどんどん強く熾って行くのが」
「とても……怖かったです」
「まるで、パイロットの命を燃やすようで」
「そう、か…………心配ありがとよ」
カペルが息をついた時、戦闘宙域に入ったというアナウンスが響いた。
「チッ…………休む時間はなしか」
「番外個体、フヅキと一緒に行け。俺はこのままパイロットスーツ着て|出
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