来訪者編
第35話 ピクシー
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らに観察してみないとわからない。普通の『吸血鬼』なら、人間でなくても動物の血とか、植物の精気とかだけでも問題ないみたいだからな」
「普通の『吸血鬼』か。翔は『吸血鬼』と直接見聞きしたことあるな」
どこか、話をミスしたかあ。まあ、このメンバーなら問題ないだろう。
「……オフレコでお願いしたいのだけど、『吸血鬼』にあったこともあるし、数は多くないが他の妖魔も人間と共同で生活しているとの話だよ。もっとも大部分の人間と交流できる能力のある妖魔は、特別な保護地にいるとのことだけど、その場所までは僕は知らないよ」
「そうか。それで、ほのかのアクセサリーはどうしたらいいんだ?」
「まずは、ほのかさんに持っていてもらうのが一番だよ。そのアクセサリーの水晶が、パラサイトとの直接的なプシオンのラインをできなくしてる。それを壊してしまったり、封印してしまったりすると、プシオンのラインがほのかさんとパラサイトの間で直接つながってしまうあもしれない。そうすると、ほのかさんがパラサイトにのっとられるかもしれない」
「ならば、3Hを壊したならば」
「壊したらかい。封印しないといけないだろうけど、魂だけが逃げ出したら、僕らには手を打つ手が無い。魂に記憶が残っていないことを祈るだけかな」
「輪廻転生というものか?」
「そういうものと考えていいとはずだよ」
「結局、私ってどうしたらいいんでしょうか?」
「当面はそのアクセサリーを自室とお風呂以外では外さないことかな。もし、心配なら、円明流合気術道場に泊まってもらえば問題ないから」
「えっ? そこまでしてもらうのは……」
「対処手段の選択肢だけは提示しておいただけだから、必要以上心配することはないよ。そもそもプシオンのラインをもっているのは、僕がみる限りこの学校ではほのかさんで4人目だから。プライバシーに関係するから他の3人の名前はあげられないけどね」
「以外と多いんですね」
「その水晶さえ、きちんと守っていれば最長でも1年で、あのパラサイトは3Hに定着するはずだから、それ以降ならたえず持っていなければならないという状況にはならないよ
」
そんな感じで、風紀委員会室での話は終わり、生徒会室で残りの仕事を終えてから、中条会長に
「皆が帰ったところで少し相談させてもらいたいことが、あるんですけどいいですか?」
「陸名くんが、私に相談事。初めてじゃないかしら」
そういって乗り気になってくれたのでよかった。幹比古からは、帰りにレオやエリカは、『達也たちとは別に帰る』というメールが入っていたので、気をきかせてやれということなんだろうということはわかっていた。達也たちが先に生徒会室から出ていったところで、中条会長から
「ところで、相談って
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