第1弾 《Bicycle and youth?》
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<・・・side>
自転車を必死に漕いでいる青年の姿があった。
「くそ、なんで俺がこんな目に合うんだよ。」
青年が横を見れば、セグウェイにマシンガンが取り付けられ、こちらに銃口を向けていた。
『その自転車には、爆弾が仕掛けてありやがります。』
などと、さっきから繰り返し言われているのだ。
――――――武偵殺し――――――
一時期話題になっていた非道犯だ。
模倣犯だと思うが、爆弾の量的に青年を殺すことができる威力は最低でもあった。
「くそ、いまさら白雪の言葉に注意しとけばよかったと思うことになるとはな。」
<回想>
「キンちゃんナイフ持った?」
少女は心配そうに聞いてきた。
「始業式の日ぐらい平気だろ。」
キンちゃんと呼ばれていた、青年もとい遠山 金次(トオヤマ キンジ)が軽く返した。
「そんなダメだよ。武偵殺しみたいのがいたら、どうするの!!」
少女は気迫に迫って言ってきた。
「でもあれ犯人捕まったんだろ?」
またしても軽く返すキンジ。
「模倣犯がいたらどうするの!?」
今度は、怒って声を大きくしてきた。
「お、おう。これで安心だろ?」
そう言いながら、兄の形見でもある。バタフライナイフをポケットに突っ込んだ。
「ご、ごめんなさい。でも、キンちゃんかっこいい、正義の味方みたいだね。」
<回想終了>
「本当に白雪の言葉気にかけとけばよかった。」
幼馴染の星伽 白雪(ホトギ シラユキ)の言葉を思い出しながら、呟いた。
<キンジside out>
とあるビルの屋上に二つの影があった。
淵に立つツインテールの少女と、車椅子に座るロングストレートの少女が下の道路を走る一台の自転車を見ていた。
セグウェイに追いかけられている自転車。つまり、キンジのことを見ていた。
「アリア大丈夫?できれば変わりたいのだけど、ごめんなさいね。こんな申し訳ない姉で。」
と車椅子の少女が申し訳ない態度をしながら不安な声で言った。
それを聞いていた、少女が慌ててビルから落ちそうになる。
「大丈夫よ。お姉ちゃんは、後ろからサポートしてて、そうすると安心してあれに挑めるわ。」
少女は強気に答えた。
そして足に力を入れる。
「じゃあお姉ちゃん行ってくるわね。」
少女は笑顔で伝えると。
「ええ、気を付けるのよアリア。慢心してはいけませんからね。」
そう笑顔で答えた。
「そこの、頭下げなさい!」
と飛び降りた少女の神崎・H・アリア(カンザキ・エイチ・アリア)が叫びながらセグウェイに銃を打ち込んだ。
キンジは焦っていた。
この自転車には、爆弾が仕掛けてある。この子まで巻
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