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タケミカズチ、抜錨します。
タケミカズチさん、マジパネェーーー(ッポイ)!!
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ょうけど、今の状態じゃ最大船速でも30ノット出るか出ないかなんじゃない?」


私が淡々と発掘棲艦の現状を告げると、発掘棲艦は補機と100ノットという発言に対して反応を示した。これは予想通りといえば予想通りの反応ね。誰だって、初対面の相手に自分の詳細を知られていたら驚く。

………いや、自分の詳細――体重とか3サイズを見ず知らずの人に知られてたら、私だったら驚く前に気持ち悪さでドン引きする。け、けど今回の件はそう言った話じゃないからドン引きする類じゃないわよね。


「今、補機って単語と最大船速に反応したわね。どうやら、あなたの元となっている艦船は私の予想通りの様ね。ねぇ、第二世代型惑星間航行用亜光速宇宙船ヱルトリウム級改修型万能潜水艦ノーチラス?」


私が先程と同じ様に発掘棲艦に対して今度は本来の名を告げると、発掘棲艦はまるで観念したかの様に棒立ちで脱力した。しかし、私はその行動を観念してのものとは捉えなかった。


「正体がバレて逃げ切れないと分かったら、対消滅エンジンを暴走させて私達も巻き込んだ自爆でもするつもりかしら?でも、そんなことはさせないわ」


私はそう言い切ると同時に最大船速で発掘棲艦との間合いを詰め、次元覇王流の構えを取った。


「自爆や自沈なんて負け犬みたいな行動する位なら、最期まで足掻いてから轟沈する根性をみせなさいよ。このスットコドッコイ!!」


ガーゴイルを倒す為、安易に自爆を選んだエレクトラさんを罵倒したグランディスさんの様に、私は発掘棲艦に同じ言葉を浴びせながらその顎に向かって次元覇王流の技を放つ。


「―――ッ!!!」
「次元覇王流!蒼天・紅蓮拳!!」


自爆する為に脱力状態で棒立ちしていたこともあって、私は蒼天紅蓮拳で発掘棲艦を空高く打ち上げることができた。

その光景を目の当たりにしていた第3水雷戦隊の子達は目が点になっている。まぁ、今まで深海棲艦相手に蒼天紅蓮拳を使ったことはあるけど、流石に空に打ち上げる程の威力が出たことは無かったから、驚くのも仕方ない。これも改修したお蔭かな?

と、そんなことはさて置き、打ち上げられた発掘棲艦は海面に叩き付けられると同時に体が発光したかと思えば、そのまま爆発してしまった。

規模的に考えて、対消滅エンジンの自爆とは思えない。これは蒼天紅蓮拳の衝撃で対消滅エンジンが停止したと考えるべきかしら?起こった爆発は轟沈によるものと考えるのが妥当ね。

私がそんなことを考えていると、目を点にして呆然としていた第3水雷戦隊の子達が漸く口を開いた。


「「「「「「タ……」」」」」」
「た?」
「「「「「「タケミカズチさん、マジパネェーーー(ッポイ)!!」」」」」」


……これは称賛されていると
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