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とある異世界の交差物語(クロスオーバー)
第19話 魁、剣を語る
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経ってないはずなのにその時間は長く感じるものだった。そんな状況で耳を澄ませると上から僅かにカサカサと何かが動く音が聞こえた瞬間、アスナが叫んだ

『上よ!!』

その叫びで一同が頭上を見上げるとはるか高い天井にボスはいた。10メートルを超える体長、両腕に巨大な鎌。全身“骨”で出来たムカデの怪物。こいつの名は



《The skull reaper》



奴は一気に下に降りてきた。その前に奴の姿を確認したヒースクリフは

『固まるな!走って距離を取れ!!』

その言葉を聞いたオレ達はすぐに行動した。だがそれでも体が動かず呆然としてる奴らもいた。そんな連中にキリトは

『早くコッチに来い!!』


キリトの言葉にやっと我に返った3人のプレイヤー達は走り出すが、遅すぎた。何故ならあのムカデの地響きで動きが鈍ったその瞬間、奴の鎌の一閃で攻略組のプレイヤーのHPを一気に削りそして…

パリーンという破砕音と共にいとも簡単に消滅した。


「一撃だと!?」


リーダーの“あり得ない”という意味がこもった一言はこのボス部屋にいるプレイヤー全員の思いだった。ここに居るプレイヤー達はHPは勿論、攻撃力、防御力ともに高レベルのプレイヤーの集まりだ。それを一撃なんて、一体どれほどの悪夢だ?あの飄々としたソウジですら目の前の光景に冷や汗を流しているんだ。“信じられない”という言葉が強かった


それでもムカデのボスは容赦なくこちらに向かい、あの巨大な鎌を一気に振り下ろした。だがその鎌の攻撃をヒースクリフ、キリトとアスナが其々の鎌の攻撃を防いだ。

「鎌は俺達が食い止める!!皆は側面から攻撃しろ!!」

キリトのその言葉に金縛り状態だった攻略組(オレ達)を動かし、皆は一斉にムカデのボスに襲いかかった。やっぱり骨の化け物だからなのか防御力が高く、渾身の一発じゃないと中々ダメージが入らなかった。そしてオレは破れかぶれでボスの骨と骨の繋ぎ目に刀を刺した次の瞬間



―――ギシャャアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァッッ!!!!―――



ボスへのダメージは高く、奴の悲鳴は部屋の中を響かせた。ボスの弱点に気付いたオレは皆に教えた


ボス(コイツ)の弱点は骨と骨の繋ぎ目だ!そこに武器を刺せ!!』


『『『『『『うぉぉおおおおおおおおおおおおおっっ!!!』』』』』』


皆の一斉攻撃は殆ど減らなかったボスのHPを一気に減らし、このボス戦は更なる激戦に変わった


そしてついにキリトとアスナの一撃はボスへのラストアタックとなり、ポリゴンの破片となって消えた。ボスを倒したことで本当なら歓声が上がるはずだが、その声が響く事は無かった。代わりに響いたのは疲れ切
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