第19話 魁、剣を語る
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75層のボス攻略の日。攻略組の運命はこの日、この瞬間に決まった。
オレ達はあの戦いを……きっと忘れない…
風林火山を含めた有名所のギルド…『血盟騎士団』に『聖竜連合』を代表に名だたるギルドのトッププレイヤー達が一堂に集結するのは中々見られるものじゃなかった。オレ達『風林火山』は数はトップギルドと比べたら数は多くはないが、その分 結束と仲間意識は強い。オレにとってはどこか新選組を思い出させるギルドだから心地いい。
そう考えていると何処のギルドにも属さないソロプレイヤー達の中に知った顔を見つけた
『おーい!“ソウジ”!!』
『ッ!平助!』
そこに居たのは茶髪でどこか猫を連想させるはねた髪型。幕末の頃の服と似ていた黄色い西洋の服……黒いダンダラ模様が入った白いコートの背中に“誠”が書かれていた
『何だよ!今日は随分と張り切ってるじゃねえか!つーか“平助”じゃなくて、SAOでは“タカトラ”だって言っただろ?』
『悪い悪い。つい昔の癖でね』
そう言っていつもの調子で謝るソウジ…こいつも今の名前は“沖田 総司”じゃなく“沖田 総一郎”と変わってるからSAOのプレイヤーネームは“ソウジ”にしたらしい。そう話しているとソウジの刀が新調されている事に気付いた
『なんだよソウジ?何時の間に刀 新調したんだよ?』
『あぁコレ?…“リズちゃん”に鍛えてもらった僕の新しい愛刀…《則宗》って名前なんだ。早くボスで試し斬りしたくてうずうずしてるんだ』
そう言ってる“ソウジ”の目は幕末の頃の…新選組 一番組組長の頃の剣士の目になっている事に恐ろしいと思う反面、頼もし……ん?ちょっと待て……“リズちゃん”?
『おいソウジ…まさかだと思うが、その“リズちゃん”って……』
『そうだよ。“リズベット武具店”の店長のリズベットちゃん。今僕と彼女は付き合ってるんだ』
そう言ってるソウジの顔は確かに幸せそうだ…そーかそーか。ついにコイツにも幸せになることが出来たのかー…つーか待て待て待て待て待てちょっと待て。え?彼女?この“S”のソウジに彼女?つーか結婚?コイツが?色々と信じられない事実に混乱してきたオレの頭を鎮めるために一度叫んで落ち着くことにした。
はい、せーの…
『はああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁっっ!?』
リズベットって…あの“リズ”か!?オレ達 風林火山がいつも武器の手入れ、強化にも協力してもらっている鍛冶職人であり、高レベルのメイサーの使い手のプレイヤー。そのプレイヤ
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