四十五話:壊す覚悟、揺れる思い
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つジュードだったがその遺跡はすでに崩れたことを知らされて肩を落とす。話の最中にいつも通り悪いのか良いのか分からないタイミングでヴェルから道標の有る確率が高い分史世界の探知を知らされる。
結局、その後ノヴァの手伝いとしてジュードとローエン、そして強面担当のアルヴィンが残り、残りのルドガーとエル、エリーゼとティポ、レイア、そしてミラが分史世界の探索に赴くことになった。因みにルドガーは余りの過剰戦力に今から借金を取り立てられる人物に少し同情を抱いていたとか。
『はぁ……付き合ってられないわ』
『ミラさんもルドガーのフォ―――ストッパーをお願いします』
『まて、ジュード。どうしてわざわざ言い直したんだ?』
チラリとルドガーの方を見たジュードがフォローからストッパーと言いかえる。そんなジュードの扱いに思わず詰め寄るルドガーだったが、ミラが再びがっしりと襟首を掴み引きずり戻す。
『大丈夫よ、言うこと聞かないときは殴って止めるから』
『あれ? 俺の扱い最近酷くないか?』
『いつも通りでしょ。さっ、とっとと行くわよ』
結局、その後、ブツブツと言いながらも分史世界に入っていくルドガーだった。分史世界に入り取りあえずウプサラーナ湖の跡に行ってみることにしたルドガー達の目の前に広がるものは水が、かけらもなくなり死以外の何物も感じられなくなった湖底だった場所だ。
『ここ、昔は湖だったんですね……』
『それが黒匣のせいでこうなった』
エリーゼが若干悲しそうに呟いた言葉に反応して今でも黒匣に良い感情を抱いていないミラが若干嫌味っぽく返す。その言葉に反応してレイアがこれ以上酷くならないようにジュードが源霊匣を作っているのだと言う。
『間に合えばいいけど』
『他人事みたいに。ミラが、どんな気持ちで―――』
『知らないわよ。他人事だもの』
ミラはレイアの知るミラと自分が違うにも関わらず、まるで自分のように言われたことに心がささくれ立ちそっぽを向き俯いてしまう。そんなミラに対してエリーゼがジュードは必ず間に合わせると信頼をあらわにし、正史世界のミラが自分を犠牲にして与えてくれた時間だと言う。その言葉にミラは複雑そうな顔を浮かべて俯く。ルドガーは正史世界のミラを知らない為に若干複雑な気分で自分の知るミラを見つめる。
『なんか、光った!』
『ノヴァさんが言っていた遺跡でしょうか?』
『崩れたはずの遺跡が残ってるなら、時歪の因子の確立“高”だよね』
その時、エルが何か光るものを見つけて指をさす。それに対してエリーゼが先程ノヴァから聞いた遺跡ではないのかと言い。レイアがルドガーにあそこに|
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