四十五話:壊す覚悟、揺れる思い
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〜おまけ、目指せ一番!〜
エルに自分のスープを一番だと言わせるために、熊の手を調達しにノール灼洞に来たルドガーとミラ、そしてジュードだったが中々目的のクマが現れずに探し回っていた。
『いた、ルドガー?』
『いや、見つからないな』
エルとルドガーが、クマが見つからないと会話している所にミラが若干早歩きで近づいて来るがそのせいで躓いて転びそうになってしまう。
『きゃっ!』
『ミラ! 危ない!』
『ミラは俺が守る!』
そんなミラを見たルドガーが慌てて倒れないように支えに駆けだす。そしてルドガーは見事にミラが倒れるのを防ぐことが出来たのだが、その支え方に少々問題があった。
『あ、ありが……』
助けられたことに少し恥ずかしがりながらお礼を言おうとするミラだったがふと自分の胸に違和感を覚えて視線を下に下げると、そこにはルドガーの手があった。自分の胸を強く押し付けるように揉んだ状態で。
『ど、どこ触ってるのよ!』
『へぶっ!?』
ミラは恥ずかしさで顔を真っ赤にしながらルドガーの顔面を殴り飛ばす。その余りの勢いに押されてなすすべなく倒れるルドガーだったがその顔には若干の幸せが漂っていた。その後、なんとかルドガーの知っている料理のコツを教えることで許して貰えたのだがルドガーは窮地を脱したわけではなかった。
「まだ、私のも揉んでくれたことがないのに…っ! にゃふふふ……浮気にはお仕置きが必要にゃ!」
「ルドガー……一瞬でもお前を羨ましいと思った俺が馬鹿だったぜ。頑張って生き残ってくれ」
若干、光の無くなった眼でそんなことを呟く黒歌が帰ってきたルドガーにどうするのかは分からないがイッセーは取りあえずルドガーの無事を祈るのであった。
〜おしまい〜
だんだん、ドシリアスになってきて書くのがキツイです。
多分、ギャグはこれが最後だと思います。
次回は……ミラ=マクスウェルです。
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