第2巻
緊急車両並みの速度×それぞれの挑戦状
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されたこいつがあるから、すぐに避けられたよ』」
『不幸な事故を演出しようとしてもすぐに避けられるので、間に合ったと思えば車がジャンプするなど見た事がなかった。そいつは何だ?』
「『タダで教える程、俺は優しくない。コイツは金属生命体だ、だからレーダーや探査機で避けられたのさ。で?エドワードからの命令なのかな?』」
『違う。私個人の復讐だ、・・・・これを見ろ!』
アンジェラは怒りでギラギラさせるが、いきなりメイド服の胸元を自分で引き裂いた。胸の谷間から綺麗な形のへそにかけてまで、大胆に露出する。一瞬露出魔か?と思ったが、そうではなかった。白人女性特有の象牙のようなまめかしい肌の上に、風刃の舞と共に闇術の真似をしたかのような青痣が幾筋にも見えた。
『貴様の風の刃と闇術で刻まれた、私の敗北の刻印だ』
あの戦いから二日しか経ってないからか、白鉄の高い治癒能力を以ってしてもまだ痣が引かないようだ。ま、あれは闇術紛いのだから、消える訳はない。文字通り敗北の跡だと思えばいいから、明日辺りにでも消させるかと思った。
『こんな無様を晒す訳にはいかぬ。お陰でエドワード様に閨で仕える事も出来ぬ』
「『お前はただの侍女じゃなくて、アイツに惚れているのか。ま、それは闇術ではないから治癒能力が高い者でも消えないさ。俺が許可しない限り消えはしない、あと閨ってな、・・・・ここには十八歳未満の者がいるんだからそんな話題は夜にでもしておきな』」
そちらから襲っておいて何を言っているのやら、アイツが閨の辺りからはサツキ達には聞こえないようにしていた。殺気を放つ相手を簡単に受け流してから、徒手空拳の構えをした俺と緑色の通力を全身に燃やしていた。がそこへやっと到着したようだ。
『やれやれ。ボクは確保しなさいって命じたのに。キミはイケない子だねえ、アン?』
やっと追い着いたかのように来ては、この火種を持ち込む男が現れた。言わずとも知れたサー・エドワード・ランパードで、白騎士機関イギリス本部長でランクSの実力者ではあるが、果たして俺を本気にさせてくれるのかな?
「『遅いぞ、イギリス本部長のランクS保持者』」
徒手空拳の構えを解かないで、前に凄腕の白鉄と後ろにランクSの白鉄。あとは俺らが発進してから、こちらに追いついたようだけど、俺からしたら少し時間は掛かったようだった。
『まさかその車がロボになるとは、流石のボクでも驚きだよ。それに君の言い分を一方的に聞いて帰れるボクではないよ』
「『随分と静乃にご執心のようだな、俺を本気にさせてくれるのか?それとも剣を持つぐらいにさせてくれるのかな?』」
『イギリス本部はダークセイヴァーを欲しているか、小説三冊分くらいお涙頂戴話をしてもいい。キミを本気にさせればい
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