幼馴染との再会
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染が食いついてきた。
「なんだよ、ベッキー!びっくりしたじゃぁないか!!」
「久しぶり〜!ごめんごめん、一瞬誰だかわかんなくて、つい。」
こいつはベッキー。本名、レベッカ・アンダーソン。シンクと俺の幼馴染のツインテールがよく似合う少女だ。俺のことを兄ちゃん付きで呼ぶ幼馴染兼妹のような存在だ。
「そうか?シンクなんてすぐわかってたようだぞ?」
「いや、正直言うと僕も誰だろうって一瞬思ったよ?」
「そうよ、だって功真兄ちゃんの格好.....。」
「.......やっぱり変だよな........。」
なんてったって今現在、俺が着ている服装っていうのは普通の私服とかではなく、黒い上着の丈が膝したまである日本独特の有名な学生服「長ラン」を着ているのだから。
「変っていうかちょっと場違いというか....時代錯誤しているよね。」
くくくっと笑いを堪えているベッキー。
「まさか、これで飛行機乗って来たの?功真?」
「おう、そうだが?」
シンクの問いに堂々と答えるとベッキーとシンクは同時に吹き出していた。
「やっぱり変なんだな!!くっ、お袋のやつこれ着ていけば学生だと思われて、怪しまれないって言ってたのに騙しやがったな!」
「い、いや、全然変じゃないんだけど似合いすぎてつい。」
「そうそう、なんかTHE・不良って感じがしてグッとくるっていうか、功真兄ちゃんって普段、顔がしかめっ面してるから...くく。」
「俺は不良になった覚えはないぞ、ベッキー?」
...確かに普段、やんちゃしたりしているがあくまで正当防衛であってだな。しかめっ面してるだけでケンカふっかけてくるやつなんて......あれ?それが原因なら結構当てはまるぞ、ちくしょう。
「しょうがねぇ...今日一日だけだし、これで過ごすよ。」
「そうだ!なんで功真が迎えに来てくれたの?」
「ああ、シンクは七海ん家にやっかいになると思ってたらしいけどなぜか俺の家で預かることになっててな。」
「あっ、そうなの?じゃあ功真にも稽古つけてもらえるんだね!」
突然、目を輝かせるシンクに俺は苦笑いしながら
「まあ、そうなると思ったよ。少しだけな少しだけ。あんまりお前の相手してるとあの七海が怒って自分もやる〜とか言い出すから困る。」
「あ〜七海ならありえるね、それ。」
はははと笑い声をあげる三人。
俺は荷物を持ち直すとシンクに、
「さて、シンクよ。終業式は何時に終わるんだ?」
「んー、お昼ごろには終わると思うんだけど、今日は早退していいって言われてるからちょっと早めに終わると思うよ。」
「そうか、じゃあ俺はお前たちの学校で待とうかな。」
「功真兄ちゃん、通報されないようにねぇ」
心配そうな笑顔でベッキーが声をかけ
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