アインクラッド編
プロローグ リンク・スタート
[1]後書き [2]次話
2022年、11月6日。
俺は、自分の部屋にいた。手元には、流線型のヘッドギアがある。
名前を、《ナーヴギア》。
なんでも、人類初の完全な仮想空間を体験できる機械、らしい。
らしい、というのは、俺はまだ使ったことがないからだ。そもそも、買ったのは俺ではない。姉に強く薦められて、と言うより無理矢理押し付けられて、姉が買った今日正式サービス開始の《ソードアート・オンライン》をプレイすることになったのだ。
俺は、人と馴れ合うのが嫌いだ。ゲームもやるのはいいがたいていソロ。このゲームもきっとソロでやっていくことになるだろう。姉の思惑からは外れるが、仕方がない。こういう人間なのだから、俺は。
ともかく、時間はそろそろ午後2時近い。早い奴ならもうログインしているはずだ。
ベッドに寝転がり、《ナーヴギア》を装着する。
そして、唱える。この世界から一時的に離れられる、開始コマンド。
「リンク・スタート」
このとき、まだ俺は―――――《ソードアート・オンライン》にログインしたプレイヤー全員は。
このゲームが、最悪のデスゲームになることを、まだ知らない。
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