第十四話 斎藤中尉!!サッカーも書いてみた!!その十九
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見事審判を直撃した、審判は天高く吹き飛ばされたが。
その分衝撃が弱まった、既に九人吹き飛ばしているのボールの威力はその分だけ弱まってはいた。それでだった。
二人のブロックでだ、何とかだった。
防いだ、そしてボールをゲットして。
尚智は尚武にだ、こう言った。
「やるぞ」
「あれか」
「ああ、あれをだ」
まさにというのだ。
「やるからな」
「それで、だよな」
「勝つぜ」
尚智はそのパワースーツの目を光らせて言った。
「ここでな」
「ああ、もうロスタイムでな」
「試合終了も近い」
だから余計にだった。
「ここでな」
「決めるぜ」
「じゃあここはか」
「ボールはキープしたんだ」
「あの新たな力使うか」
「俺達のな」
こう話してだ、ボールをキープした二人は。
誰もが思わない行動に出た、その行動はというと。
「!?」
「消えた!?」
「おい、消えたぞ!」
「二人の姿がグラウンドから消えたぞ!」
「どうなってるんだ!」
観客達は二人の姿がグラウンドから消えたのを観て目を瞠った。
「逃げたか!?」
「馬鹿、逃げたら負けだろ」
「だからそれはないぜ」
「あいつ等逃げることはしないからな」
「それだけはな」
それは何故かというと。
「逃げたら負けだろ」
「ああ、負けたらあいつ等ボーナス手に入らないからな」
「いつも金金って五月蝿いからな」
「そのあいつ等が金を手放すかよ」
「ボーナスなんてな」
とても、というのだ。
「それはないぜ」
「絶対にな」
「ああ、それに写真集とDVDだってな」
「あいつ等煩悩の塊でもあるからな」
そうした意味でもだ、二人は評判が悪い。
「本当にな」
「あいつ等はな」
「写真集とDVDの為なら何でもやる」
「そうした連中だからな」
「絶対に逃げない!」
「金と煩悩の為なら!」
こうした意味で二人は信頼されている。
「だからここにいる!」
「このグラウンドに!」
「絶対にいる!」
「何処にいやがる!」
観客達は二人を必死に探した、だが。
何も見えない、それでだった。
日帝衆イレブンもだ、斎藤に問うた。
「中尉、これは」
「これはどういうことでしょうか」
「二人の姿が見えません」
「まるで消えたかの様に」
「確かに。まさか」
ここでだ、斎藤も言った。
「消えたのか」
「姿を消したのですか」
「まさか」
「そうだ、ここは」
斎藤は本能的に危機を察した、そして。
その顔を険しくさせてだ、自軍のゴールの方に駆けつつイレブンに言った。
「すぐに戻るぞ」
「では奴等やはり」
「姿を消して」
「ゴールにですか」
「迫っていますか」
「間違いない」
それは確実だとだ、
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