―封印されし―
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モンスターを素材に、さらなる儀式モンスター《破滅の魔王ガーランドルフ》を儀式召喚する。先の《終焉の王デミス》とは違う、また違った雰囲気を纏った破壊神。
「《破滅の魔王ガーランドルフ》が儀式召喚に成功した時、その攻撃力以下の守備力を持つモンスターを全て破壊する!」
その効果は《終焉の王デミス》と同様の全体破壊効果。問答無用で全てを破壊するあちらに対し、多少の使いづらさはあるものの、いずれにせよ全体破壊効果は強力なもの。戦闘を介するごとに、無限に攻撃力を上げていく《エクゾディア・ネクロス》だったが、その守備力は僅かどころか0。
《破滅の魔王ガーランドルフ》を封じ込めていた鎖が解き放たれ、封印が解除されたことにより放たれた、その両腕から高出力の光線が《エクゾディア・ネクロス》を焼き切る勢いで発射される。
「『王』にその程度の力は通用しない……」
アモンが静かにそう言った通りに。ガーランドルフが渾身の力を込めて放った一撃は、《エクゾディア・ネクロス》にとって何の意味もなさない一撃だった。まるで人間が蚊に刺された時のような、その程度の俗事にしか過ぎない。
「墓地の《封印されし者の左腕》による効果。このカードはモンスター効果では破壊されない」
「……ターン終了だ……」
アモンの言をそのまま信じるのならば、《エクゾディア・ネクロス》は、墓地に眠る5つのエクゾディアパーツに秘められた5つの効果が備わっている。右腕が攻撃力を上げていく効果、左腕がモンスター効果への耐性。そうなれば、自ずと他の三つのパーツの効果も見えてくるというものだが、それが分かっただけでは何の意味もなさない。
大事なのは効果の予測をすることではなく、そのモンスターの効果を突破すること。もっとも簡単な突破法は、墓地のエクゾディアパーツを除外することだが、除外デッキでない限りいつでもそんなカードはデッキに入っていない。墓地のモンスターを除外する儀式モンスターがいない以上、遊矢には墓地へ介入する手段はなかった。
「僕のターン、ドロー。フフ……打つ手なしか?」
アモンの挑発に遊矢は、何も言うことはないとばかりに無言で返す。そんな遊矢の態度をつまらなさそうに鼻で笑うと、アモンは遊矢のフィールドに残る一枚の伏せカードを警戒せず、あっさりとエクゾディア・ネクロスに攻撃を命じる。
「《エクゾディア・ネクロス》で《破滅の魔王ガーランドルフ》に攻撃! エクゾディア・クラッシュ!」
「伏せてあった《ガード・ブロック》を発動! 戦闘ダメージを0にする!」
アモンも初期のターンに使っていた汎用罠カード、《ガード・ブロック》によって生じたカードたちが遊矢への戦闘ダメージを防ぎ、そのうちの一枚が遊矢の手札へと加わる。ただし攻撃力をさらに10
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