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猫の憂鬱
第4章
―2―
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人物が描いたと思うのか?此れ。マガジンの尾田とジャンプの尾田位違うよ。」
「はい?」
何を云ってるんでしょうね、此奴は、と八雲の口は開かない。
「最初は、お、似てるな!同じ作者か!?尾田すげぇなあ!ドン!とか思うじゃん?でも実際違うじゃん?マガジンの尾田とジャンプの尾田って。そういう事、雰囲気が違う。全体の。」
パソコンから離れた秀一は、先生、斎藤馬鹿ですよ、首にしましょ、クぅビ、と一々宗一に報告した。
作者が、違う…?
そうか、そういう事やったんか。
逆や、逆やったんや、全てが。
最初から。
「わらびの飼い主は青山涼子やなくて雪村凛太朗やった…、先入観…其処からなんやな…。大きに博士!あんたやっぱ天才や!」
叫んだ八雲に、やだ何あれ、チョーコワインデスケドー、八雲きもーい、とセグウェイに乗った。
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