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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン20 鉄砲水と冥府の姫と
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「もっとも、今の相手は僕だけどね。ドロー!ハリマンボウを通常召喚して、そのままリリース。水属性モンスターをリリースすればこのカードは特殊召喚できる!出てきて、シャークラーケン!」

 シャークラーケン 攻2400

「俺の月風魔と攻撃力が同じだと!?相打ち狙いか」
「慌てなさんなっての。ハリマンボウが墓地に送られたことで相手モンスター1体の攻撃力は500ポイントダウン、さらに手札と墓地の水属性モンスター、シャーク・サッカーとハリマンボウを除外!唸れ、タイダル!」

 タコのような触腕を持つ鮫と並び、水色のドラゴンが羽を広げる。月風魔の持つ対ドラゴンの剣を前にしても一歩も引かずに睨みつけるその姿は、まさに王者としての貫録を持っているように見えた。

 月風魔 攻2400→1900
 瀑征竜−タイダル 攻2600

「ま、まだだ………まだ次のドローで」
「あー?やだなあ、そんなもんさせるわけないでしょ。魔法カード、アクア・ジェット発動!魚族モンスターのシャークラーケンの攻撃力は、このカードの力で1000ポイントアップするよっと」

 シャークラーケン 攻2400→3400

「ひ、ひぃっ」
「バトル、シャークラーケンで月風魔を攻撃!」

 シャークラーケン 攻3400→月風魔 攻1900(破壊)
 慕谷 LP4000→2500

「これでとどめだ、タイダルのダイレクトアタック!ウェイブ・オブ・タイダル!」

 瀑征竜−タイダル 攻2600→慕谷(直接攻撃)
 慕谷 LP2500→0

「はい、一丁上がりっと。夢想ー、そっちはどんな感じ………うわぁ」

 無事にデュエルも終わり、チラッと隣の夢想のフィールドを見る。もっとすさまじいことになっていた。





 清明がデュエルを始めたのと同時に、夢想の戦いも始まっていた。

「本来はアンチ水属性のデッキなんだけどな、こうなったらやってやるさ!俺のターン、魔法カード、融合を発動!手札のベビー・ドラゴンとワイバーンの戦士を融合し、ドラゴンに乗るワイバーンを呼び出すぜ!このモンスターは相手フィールドの表側モンスターが炎、地、水属性の時のみ直接攻撃ができる!さらに龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)を発動、墓地の通常モンスターであるさっきの2体を除外することで、融合召喚!出てこいや、始祖竜ワイアーム!」

 ドラゴンに乗るワイバーン 攻1700
 始祖竜ワイアーム 攻2700

 瞬く間に並ぶ2体のモンスターを見て、やや夢想も目の前の敵に対する認識を改める。思ったより、あくまでも最初に思ったより、という程度にはこの男は強い。

「ここでカードを伏せて、ターンエンドだ」
「私のターン、ドロー」
「今だ!永続トラップ発動、メサイアの蟻地
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