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IF物語 ベルセルク編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第二十三話 決戦前
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自らの手で宇宙を統一したいと思わないのだろうか? 死を恐ろしいとは思わないのだろうか? 眩暈がしそうだった。

「陛下は戦場に連れて行きます」
「……」
「皇帝としてこの内乱の結末を見届けて貰う」
「ですがエルウィン・ヨーゼフは未だ……」
最後まで言葉を続けられなかった。ヴァレンシュタインが冷たい目で私を見ている。

「関係有りません、公爵夫人。陛下は銀河帝国第三十七代の皇帝なのです。その責務を果たして貰う」
「……」
「ブラウンシュバイク公、リッテンハイム侯も同意しておられます」
そういう事なのだと思った。夫達はエルウィン・ヨーゼフを皇帝として認めた。だから戦場に出す、皇帝としての責務を果たさせるために……。

そして皇位を諦めたのもそれが理由だろう。皇帝としての責務を娘達に果たさせるのを受け入れられなかったのだ。ブラウンシュバイク公爵家とリッテンハイム侯爵家は帝国の藩屏としてゴールデンバウム王朝を支えていく、そしてエルウィン・ヨーゼフは皇帝として帝国を統治する。目の前の青年がそれを決めたのだと思った。




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