暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは ―全てを変えることができるなら―
第五話
[3/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ってから、全身がいつもより軽かった。
《心身共に溜まっていたのでしょう。
集合時間まで二時間近く余裕がありますし、たまにはこれくらい贅沢に眠っても損はないでしょう》
心中を察してか、ネクサスは丁寧に慰めると、朝我は安堵したように笑みをこぼした。
「そう、だな。
たまにはそれでもいいかな」
そう言いながら朝我はその場で衣服を脱ぎ捨て、シャワー室へ向かっていった。
《……》
彼が去ったあと、ネクサスは“先程までの”彼の様子を思い出す。
眠っていた彼の表情は強張り、怯え、震え、絶望していた。
大量の汗、蒼白になる肌。
そういったことは初めてではない。
定期的でもないが、よくあることだった。
それが悪夢を見ていることであることも、ネクサスは知っていた。
夢を見ている本人でさえ、それが夢であると自覚している。
……にも関わらず、彼は夢の中でさえも幸せにはなれずにいた。
夢ならば、自由に変えていいはずだ。
いや、夢であるからこそ、自由にしていいはずだ。
《それでもマスター……あなたは》
彼は幸せな夢を見ない。
幸せな現実を見るまでは、夢であろうとも耐え忍ぶ。
それが八年前、彼が選んだ道。
幸せになって欲しい人達の為に、自らが不幸な思いをする道。
彼に訪れる結末がどんなものなのか。
ネクサスは彼の刃として、盾として、それを見届ける道を選んだ――――。
*****
オークション会場に機動六課のフォワード部隊のなのは、フェイト、スバル、ティアナ、エリオ、キャロと部隊長のはやてとその補佐としてリインフォースU、シャマル、ザフィーラが到着した。
朝我はスバル達と合流し、ホテル・アグスタ内の状況やその周辺の様子を説明した。
「部隊長は建物内部の警備で、副隊長が入口よりも先のエリアの警備で、俺たちが出入り口付近の警備なのは聞いてあると思うけど、出現するのがガジェットだけとは限らない上に、どこから出現するかも分からないと想定しておいたほうがいい」
「昨日一日、こっちにいたアンタの視点で考えられる襲撃場所は?」
ティアナの問いに、朝我は一巡目で経験したことを基に地面に映し出した3Dモニターを指差す。
「“機械的”に来るのであればシグナム、ヴィータ、ザフィーラの三名の警備範囲内で済むと思う。
ただ、“人為的”なものが加わると、俺たちの警備範囲内にガジェットが出現する可能性が高い」
「……?」
朝我の説明が理解出来たのはティアナのみ。
他の三名は揃って首を傾げ、その姿に朝我は苦笑を漏らしながら更に続ける。
「機械って言うのは指示通り・設定
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ