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罪を背負い
4部分:第四章
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躇はなかった。
「北に行きそしてだ」
「敵を倒す」
「そうされますか」
「そして返す刀で南に向かう」
 敵を倒してからだ。魔物だというのだ。
「わかったな。そうする」
「はい、それでは」
「すぐに出陣されますね」
「そうさせてもらう。出よう」
 王である彼自らがだ。出向いてそのうえで敵を倒すというのだ。
 それを告げてからだ。彼はだ。
 玉座から立った。とてつもない巨体を見せた。
 そのうえでだ。彼等に話した。
「よいな、民の憂いを取り除きにだ」
「わかりました」
「ではその様に」
 彼はまた罪を背負いに向かった。だがそれ以上の命を救い憂いを取り払う為にだ。彼は戦うのだった。戦いによる罪を背負いながら。それがギルガメシュだった。


罪を背負い   完


               2011・5・4

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