暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第一章 土くれのフーケ
エピローグ:誓約
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きながらボソボソとしか言えなかった。
 だが架には伝わったらしく「ああ。」と返事が聞こえてきた。そして突然思いついたようにある提案した。

「ルイズ。折角だ、誓約を交わそう。」
「え?誓約?」
「ああ。俺のいた世界で俺のよく知るサーヴァントがマスターと交わしたらしい誓約だ。」

 丁度その時、演奏が終わった。ああ、そういえば自分たちは踊っていたんだっけ、とルイズがボンヤリ考えていると架はルイズから手を放し、一歩下がる。

 そして、徐にその場で跪いた。

「えっ!?・・・ちょ、ちょっと、カケル!?」

 突然の架の行動にルイズはあたふたと慌てた。周りの人たちも何事かと見守る。
 しかし架はそれに構わず続ける。

「これより我が剣は貴女と共に在り、」

 その光景は、まさしく美しい一人の姫君と忠誠を誓う一人の騎士の姿であった。

「貴女の運命は私と共に在る。」

 その輝かしい情景に誰一人として口を挟むことなどできず、二人を見守った。

「此処に契約は完了した。」

 今ここに、本当の意味で主と使い魔の契約が成された。






「貴女が―――――私の、マスターだ。」

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