暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第一章 土くれのフーケ
エピローグ:誓約
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感嘆の声を上げ、男子たちは次々にルイズにダンスの申し入れをしている。それらを断りながらキョロキョロと会場を見渡していたルイズだったが、架の姿を認めるとこちらに歩いてきた。
「おう、馬子にも衣装じゃねえか。」
「う、うるさいわね!」
デルはそんなことを言っていたが、架の方はというと正直見とれていた。いつもは下ろされている桃色の髪は後ろに結い上げられており、普段の横柄さはナリを潜めて優雅な雰囲気を醸し出している。正直、ここまでドレスが似合うとは思っていなかった。
「よく似合っているぞ、ルイズ。」
なのでここは素直な感想を言っておく。ルイズも照れたように「あ、ありがとう。」と返した。
すると、会場の照明が変わり音楽が流れてきた。会場にいた人たちは男女で手を取り合い音楽に合わせ踊り始める。
「ルイズも行ってきたらどうだ?」
「え、ええ。そうね・・・」
とは言ったものの、ルイズはその場から動こうとしない。というか、モジモジとしながら視線を逸らすその様は、明らかに何か言いたそうだ。架が「?」を浮かべていると、やがて決心したようにすうっと息を吸って、
「・・・・・てもよくてよ。」
「ん?何だって?」
「だ、だから!踊ってあげるって言ってるの!!」
その怒鳴り声を聞くと、どれだけ着飾ってもやはりルイズなのだなと思ってしまう。苦笑交じりに、「いいのか?俺なんかで。」と聞くと、「今日だけだからね!」と言いそして
「
私
(
わたくし
)
と一曲踊って下さいませんこと、ジェントルマン。」
ドレスの裾を両手で持ち上げ膝を曲げると、恭しく架に一礼した。
その姿に、ダンスが大好きであった茜の存在をまたしても思い出してしまう。
――――本当に、この二人はよく似ているな。
前々から感じていたことだが、ルイズは時々茜を連想させる。下手をすれば、もう二度と会うことも出来ない彼女がとても身近に感じてしまう。
そう思うと、今更になって懐かしさや一末の寂しさなどいろいろな感情が自分の中に押し寄せてきた。思わず、目を手で押さえながらクックと笑い声を漏らす。やがてその手の隙間からは一筋の涙が流れてきた。
笑われたと思ったら今度は泣きだしたりでルイズは怒ったり慌てたりと、そんなやり取りがしばらく続いた。
「全く、驚かさないでよね。」
「いやあ、悪い悪い。」
あれから数分たち、ようやく落ち着いた架はプンスカ怒るルイズを苦笑まじりに宥めながら音楽に合わせて踊っていた。
まったくもう・・・と呟きながらルイズはあることに気付く。
「それにしてもあなたダンスも出来るのね。どこかで習ってたの?」
「え・・・いや、まあ、その」
見た感じから、あまり
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