暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第一章 土くれのフーケ
エピローグ:誓約
[3/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ン』、『リーヴスラシル』と呼ばれる四つの使い魔を使役したとされている。」
そこでオスマンは一度言葉を切り、目を瞑りながら「実はの・・・」と語りだした。
「このハルケギニアの歴史の中ではこの四つのルーンを持つものたちが数多く目撃されておるのじゃ。」
「え?」
「彼らは使い魔であるにも関わらず皆、人の姿をしておったそうだ。それも人間とは思えない力を持った、な。」
「それって、「サーヴァントの可能性が高い、と言いたいのかの。」・・・なっ!?」
「ほっほっ、伊達に長く生きてはおらんということかの。」
オスマンはサーヴァントを知っていた。そしてそれを知っているということは異世界の存在や聖杯戦争のことも知っているのだろう。
「君もサーヴァントとして召喚されたのなら、あちらではさぞ名のある御仁だったのじゃろうな〜。」
「ま、待ってください!それなんですが・・・」
「む?」
サーヴァントを知っているのならそこは説明しなければならない。架はオスマンに自分はもともと一般人であり、英雄でもなんでもないということと、どういうわけかルイズによって召喚されたことをかいつまんで説明した。
「ふうむ、そうじゃったのか・・・。」
「このことは出来れば他言無用でお願いいたします。」
「分かっておるよ。困ったことがあればこちらも出来る限り力を貸そう。」
「ありがとうございます。」
「と言っても、そのガンダールヴについては情報が少なくての。同じ英霊なら、何か知っておるかもしれんが・・・。」
ということは、オスマンはこの学院にもう一人サーヴァントがいることには気付いていないのだろうか。なら二人のためにも不用意な発言は今後避けるよう気を付けなければ。
オスマンとの話は「今後ともミス・ヴァリエールをよろしく頼む。」という言葉で締めくくられた。
「よう、どうした相棒。こんなところで呆けた面しちまって。」
「ん、まあな。」
夜、学院のパーティ用の大ホールでは、にぎやかな『フリッグの舞踏会』が行われていた。あちこちで着飾った人たちが語らい、酒を酌み交わし、豪勢な料理を堪能していた。
そんな中、架は一人隅の方で窓から外を眺めていた。
「少し、昔のことを思い返してな。」
「記憶が戻ったんだろ。何だ、元の世界に帰りたくなっちまったのか?」
「・・・俺は」
架が何か言おうとした時、ホールにファンファーレが響き渡った。
『ヴァリエール公爵が息女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢のおなーーりーーー!!』
という衛士の声と共に会場入りしたのは薄い桃色のドレスを着飾ったルイズであった。その可憐な姿に普段は彼女を小馬鹿にしている生徒たちは男女問わず
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ