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魔法少女リリカルなのは ~Emperor of the WGOD~
魔法の力
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の方へ投げつける。ドスッと小さな音を立ててぶつかった破片は全く効果がなかったらしい。だが、おかげで視線だけはこちらに向けることができた。ギョロリと向いた目はこちらめがけて突進してきた。

ぶつかる、と思ったその突進だが俺は全くの無傷で左後方へと躱していた。

(危なかった〜。基礎と型のおかげかな。じいちゃんありがと〜...)

そう心の中で感謝した俺にまたあいつが襲いかかってくるがひらりひらりと躱していく。最小限のステップと力の入れ方でいくらでもすることができる基礎中の基礎の歩法だそうだ。最初に見て最初に覚えたじいちゃん譲りの技である。しかし、最小限の動きとはいえ、悲しくも小学生の体力では限界がきたらしく俺は何十回目かの突進のときバランスを崩し脚をからませてしまった。

(しまった...!稽古がひびいてるな......これはまずい)

黒い生き物もその隙を見逃してはいないようで突進の構えをしてこっちに向かってきた。
次の突進を喰らうのかと覚悟したその時、ピンク色のまぶしい光に辺りが包まれて、黒い生き物も動きを止めた。その光が止んだ時、そこに立っていたのは見慣れない格好をした高町なのはであった。





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