第2話Bパート『ウィル子は神になります!!』
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した!
受付最終日に会場入りした、ヒデオ&ウィル子ペア!
なんとなんと巨大ロボットを繰り出しガチの戦闘の末、見事な大勝利!」
やや粗い画像ながら、エヴァンゲリオンと使徒との戦闘の映像が流れる。
「足元がよたついてるの。生まれたての仔馬と違ってらぶりーではないの。無様ねなの」
「おーっ投げた投げた。強いぞっ。あと乗ってる人間もロボも人相悪いぞっ」
「大会本部から10勝が贈られたの。敗北者数以上の勝ち数だから、圧倒的一位なの」
ワイプで抜かれた二人のコメント。
映像が終わり、スタジオの画に戻る。
「いやいやまさか!巨大ロボットのパイロットなんていう人間が参加しているとはっ。
これからの聖魔杯の勝負でもロボット付きで戦闘するんでしょうか!?
参加者のみなさんは要注意ですよっ」
「でも情報によれば、ロボットに乗ったのはこれが初めてらしいの。
映像でも不慣れ感満載だったの」
「えー、いや確かに最初はそうでしたがっ。
最後とか凄かったですよ!?」
「まぐれか、なんらかのトリックなの」
「…おいこら、番組盛り上げる気あんのかっ、ぁあ!?
…。みなさま、番組内で不適切な発言があったようです。失礼しました。」
卓をたたいて言ってから、画面に向き直りにっこり。
「じゃ、彼は何者だと?」
「ぶっちゃけヒキコかニートなの。
あるいは内罰症の中二なの」
「いやどう見ても中学生の年齢ではないですが?」
「今のはちょっとした電波の混信なの。てへぺろ、なの」
「…ホントに、やる気あるっ!?」
「ぶっちゃけ皆無なの」
「にゃーっ!今日こそ覚悟しやがれーっ!」
椅子を蹴って立ち上がり、いつの間にか何処からともなく細身の剣がその手に現れていた。
「面白いの。久しぶりにわたしのミズノに魔人の血を吸わせてやるの」
一方の少女の手にも、身長に見合わない金属バットがあった。
ガキンガキンと金属同士がぶつかり合い火花を散らす。
騒々しい音に動揺するでもなく、番組アシスタントらしきメイド服の女性が一枚のフリップを持って、てこてこ歩いてフレームインする。
フリップには、大きく『放送事故』の四文字。
この日の放送は、第三新東京市ローカルテレビ史上最高視聴率を叩き出し、多重放送の事実を知らないテレビ関係者を大いに困惑させたという。
◇ ◇ 2 ◇ ◇
翌朝。もう日は高いが。
葛城ミサトは昨夜の戦闘の残務処理に追われていた。平素であれば適当な部下に丸投げして、「部下を巧く使ってこその指揮官よん」と悪びれもしないが。その部下たちも初めての実戦で、他人の仕事までこなすような余裕などない。そもそも責任者クラスが目を通し押印しなければならない書類は多い。
「
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