マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0925話
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す」
深々と礼をするその少女は、確かにホドリューの面影がある。
「アクセル・アルマーだ。俺に挨拶をするのもいいが、今は時間がない。荷物を纏めてきた方がいいぞ」
「そうですね。テュカ、私も手伝うから先に家に行ってなさい」
「……はい、分かりました」
俺とホドリューの言葉を聞き、深々と一礼したテュカはそのまま去って行く。
それを見送った俺は、改めてホドリューへと視線を向けて口を開く。
「それで、お前は用意をしなくてもいいのか? 家が無事なら、1人で荷物を用意するのは大変だろうに」
「はい、私もすぐに行きます。ただ、アクセル様にお願いがありまして」
「庇護を求めて、その上でまだ何かあるのか?」
微かに語気を強めて視線を向けると、ホドリューは一瞬硬直したが、すぐに深々と頭を下げる。
「厚かましい願いだとは存じてますが、出来ればお聞き届け下されば……」
「……何だ?」
「はい。実はこの集落の近くに、私達が交流を重ねてきた村があります。この集落を捨てる以上、長年に渡って交流をしてきたその村の者達には別れの挨拶をしたいのです。私以外にも、あの村と交流を持っている者もおりますし……どうかお願い出来ないでしょうか?」
何だ、予想外の願いだったな。
てっきりアルヌスの丘の基地だけではなく、俺達の本拠地であるホワイトスターに入れて欲しいと言うのかと思ってたが。
そうだな、その程度なら構わないか。
「分かった、ここを発った後でその村に寄ろう」
「ありがとうございます」
再度頭を下げると、そのまま自分も出立の用意をするべく立ち去っていく。
……さて、あれだけの人数を移動させるとなると、エアカーに乗せるわけにも行かないし、かといってわざわざここまで輸送機を持ってきて貰うのも面倒だ。
となると、やっぱり影のゲートか。
エルフの驚く顔を思い浮かべながら、俺はスレイの方へと向かう。
……ちなみに、ムラタとロゥリィの2人は何故か開けた場所で模擬戦を行っていた。
鍛錬馬鹿共め。
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