第4章
停止教室のヴァンパイア
第84話 士騎家集合
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」
「イッセー!!」
「はい!!」
部長の怒声に思わず直立不動してしまう!
「……千春姉、いい加減離れて…」
「はいはい」
千秋に言われて千春さんは俺から離れてしまう。
「やれやれ」
嘆息している明日夏に千春さんが近付く。
「明日夏ぁ、お姉ちゃんの帰還にその反応はどうなのよ?それに私の突然の出現にも反応薄いし」
「神楽の時は予想外だったから驚いたが、姉貴に関してなら予想できたからな」
「ちぇ、つまんないの」
明日夏の素っ気ない反応に千春さんはむくれてしまった。
「イッセ〜、弟がお姉ちゃんに冷たいよ〜」
唐突に千春さんが俺に抱き付いてきた!
服越しでも分かる程の胸が俺の体に押し付けられて形が変わってしまってるぅぅぅぅぅ!?!?
「千春姉!」
そんな俺達を見て、千秋が声を荒げる。
「いいじゃん。帰ってきた時の楽しみの一つなんだから」
う〜ん、確かに千春さんって帰ってくるたびに俺に抱き付いてくるんだよな。
なんか、かわいい弟分に対するスキンシップだとか。
まあ、千春さんみたいな美少女に抱き付かれるのは悪くないんだけど、そのたびになぜか千秋が不機嫌になるんだよな。
「千・春・姉!」
「はいはい、離れますよ」
そう言って千春さんは離れてしまった。
「……姉貴、あんまり場の空気を引っ掻き回すな…」
明日夏が嘆息して言う。
「まあ、いいじゃん。さっきまであった深刻ムードが無くなった訳だし」
あ〜、確かに千春さんの登場でさっきまであったアザゼルの事で深刻になってた雰囲気が無くなっていた。
「……はぁ、もう少し別のやり方は無いのか?」
「この方が面白いじゃん」
「……はぁ…」
千春さんの飄々とした雰囲気に明日夏は額に手を当てて嘆息する。
「ま、冬夜も言ってたけど、アザゼルに関してはあんまり深く考えなくてもいいんじゃないの。正体を明かしいたのも、もう来なくていいって言う意思表示なんだろうし」
千春さんは朗らかに笑いながら、アザゼルについての話題を締め括ろうとする。
「……そうもいかないわよ…」
部長も明日夏同様額に手を当てて嘆息していた。
部長、千春さんの場を掻き乱す性格はどうにもできないんで。
それにしても、神楽や千春さんの突然の登場、お得意様のおっさんが実は堕天使のトップだったり、この町で悪魔、天使、堕天使のトップが集まるとか、イベントが事欠かないな。
また、何かあるんじゃ無いだろうな?
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