会長
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「あれ? お姉さん、驚かせちゃったかな?」
パッと広げた扇子には『失敬』の二文字
水色の髪の毛に赤みのかかった目だ。
更識 楯無(サラシキタテナシ)。本名は更識 刀奈(サラシキカタナ)
ロシアの代表で、このIS学園生徒会長。 生徒会長ということはつまり、学園最強
原作キャラの一人で、生身の戦闘能力も軍人であるボーデヴィッヒを上回るとか
……出てくんのはえーよ
俺が思考を巡らせていると反応のない俺に首をかしげていた
さすが、ヒロインの一人。 見てるだけならかなりかわいい
「……何のようでしょうか、会長さん」
「あれ? 私のこと知ってるんだ」
「まぁ、有名ですし…」
原作でもこの世界でもね
俺が加賀さんとの訓練中、『妄想幻像』で作り出したうちの一人に更識家のことも調べさせていたのだ
……さすが、対暗部用暗部の更識家というほど情報集めは難航していたが
「君、あれでしょ。 二人目の男の操縦者っていう」
「あ、はい。 御堂と言います」
「うんうん。 有名だもんね。 で、ひとつ聞いていいかな?」
「? 何でしょうか?」
その時だった
更識さんの目がスゥッと細くなり、俺の背筋に悪寒が走った。 体感温度が2、3度下がったように感じた
「答えて。 あなた、何者?」
いや、体感ではなかった。
視線の先。 そこには、展開された蛇腹剣
更識楯無の専用機、ミステリアス・レイディの装備、ラスティー・ネイル
それが俺に向かって突き出されていたのだ
「何者……と言いますと?」
「さっきから、あなたのこと見てたのよ? あの身のこなしが普通だと思えない」
さっきから、ということは窓から逃走したときから見ていたのだろう。
なんということだ。 アサシンの力でもってしても気づかないとは
生徒会長、恐るべし
「まぁ、自分、少々特殊なもんで。 あと、IS使えること以外は普通の男子高校生ですよ?」
「よく言うわ……」
しかし、まだ警戒が解けていない。 ていうか、軽く刃が触れている。
拝啓、父さんこと加賀さんへ
編入初日、もしかしたら俺の人生ここまでかもしんない
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