暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは ―全てを変えることができるなら―
第四話
[2/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
タロッサ・ハラオウンだった。
少し前のこと、夜の訓練が終わった所から少しだけ距離を置いていた。
寝言を聴かれたこと、そしてそれを追求されるのが怖くて、避けたのだ。
しかし神様というのは意地悪で、そうして距離を置きたい人と必ず接近させる。
とはいえ、仕事は仕事だと切り分けて朝我はフェイトの隣の席に座ると、フェイトは慣れた手つきで運転を始めた。
高速道路に入った所で、フェイトは今回の任務内容を説明しだす。
「今回の任務場所は骨董点などのオークション会場/ホテル・アグスタ」
予想通り、と言う意味も含めて朝我は頷く。
「レリックを目的に動くガジェット・ドローン。
だけど、他のロストロギアにも反応して襲撃してくる可能性があるから、今回は機動六課が警護任務を担当することになったの」
「シグナムとヴィータが先に行ってるって言ったけど、今のところは報告なしか?」
すでに経験した事象ではあるが、どこで変化があるか分からない。
念のため、と言う意味を含めて朝我は聞いておくことにした。
「うん、今のところは問題ないって。
オークションは明日からだから、先に宿泊するために訪れているBIP客とかがいるらしいけど、それを狙った人もいないみたいだし、今のところは平和だって」
「……そうか」
現状、変化なしと朝我は納得した。
唯一の変化があるとすれば、オークション前日に朝我とフェイトが会場へ向かうと言うこと。
しかしその行動が大きな変化を起こすとは思えなかった朝我は、現状は変化なしと判断するに至った。
「…………あの、さ」
「なんだ?」
数秒の間を置いて、フェイトは意を決したように話しかけた。
「この前のこと、なんだけどさ……」
この前、と曖昧な問いだが朝我はすぐに、なんのことかを察した。
だから疑問には思わず、無言で首を縦に振った。
「朝我の気に障ったなんだよね?」
「いや、そんなこと……」
気に障ったわけではない。
しかし、その先は言えないもどかしさに、朝我は下唇をギュッと噛み締める。
じんわりと口内に広がる血の風味が、様々な記憶を蘇らせながら。
「朝我のこと、色々と聞きたいけど……今は、答えられないんだよね?」
「……ごめん」
「そう……」
頷いたり、肯定するのではなく、謝罪した。
どんな想いで謝罪をしたのか、フェイトには計り知ることができなかった。
それでも彼がやましい事や、自分たちの“何か”を脅かすような人ではないと信じたフェイトは、それで納得した。
「なら、いつかきっと……話してくれる?」
「……ああ、約束する」
「うん
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ