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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第460話】
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が一変し、観念したかのように隠していた写真を俺に見せた。
写真の内容は俺だった――それも、わりかし爽やかな笑顔の俺だ、一体いつ撮られた物だろうか?
そして、そんな写真には綺麗に俺の額を貫いた後が残っている。
「……見事に額を貫いた後が見えるな」
「ぅぅ……」
身体の小さなラウラだが、何だか異様に小さく見えた気がした。
「ラウラ」
ラウラの名前を呼ぶ、すると明らかに狼狽え始めるラウラが――。
「……っ、わ、わざとではないのだ! ひ、ヒルトが嫌いだからとかではなく、そ、その……! おろおろ……」
ラウラの一挙一動全てが可愛く見える、意地悪するつもりもないのだが、何となく意地悪したくなる様な――そんな悪戯心が擽られた。
「ふーん、嫌いじゃないのに写真の俺の額に傷が?」
「はぅ……ぉろぉろ、わ、わざとではなぃ、のだ……」
「成る程……じゃあ何で額に傷が?」
「ぅぅ……」
意気消沈するラウラ、声に覇気がなくなり、わりと本気で泣きそうな気がしたので此処等で悪戯心を抑えた。
「ふふっ、まあ写真がダメになったなら今度は二人で撮れば良いだろ? プリクラとかもあるんだし、な?」
言いながら頭を軽く撫でる、恐る恐る上目遣いで見上げたラウラは――。
「ぉ、怒って……なぃ、の……か?」
「ん? 最初から怒ってないさ、これがな。 ――ちょっとした悪戯心って奴だな」
ニッと俺は笑う――安心したように一息吐くラウラ。
「……我が嫁は時々意地悪、だ……」
ジトーっと見つめてくるラウラ、そんなラウラを黙らせるように額に唇を落とす。
「うぅ……。 ず、ズルい、ぞ。 こ、こうやって黙らせるのは……」
「ははっ。 ……まあ何にしても、写真ダメにしたぐらいで気にするなよ? 今度二人で撮れば良いんだしな」
「う、うむ。 ……や、約束、だからな?」
ラウラの柔らかな笑みに、ドキッとさせられてしまう。
頬を小さく指で掻きながら、他の子には黙ってようと思う事にした。
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