マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0924話
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ゥリィの言いたい事を理解する。
捕虜から聞いた情報によると、エルフの使う精霊魔法というのは精霊から力を借りる事で発動しているらしい。
その辺はネギま世界の……そして俺達が使ってる魔法と同じようだが、精霊に対する思いが違う。
つまり、エルフにとって精霊というのは自らに力を貸してくれる存在。誤解を承知の上で言わせて貰えば、神に近い存在なのだ。
そして、この門世界にはロゥリィを始めとした亜神や、その亜神からもう1段階上へと昇った神もいる。
だとすれば、エルフにとって精霊である俺という存在は半ば神に近いものなのだろう。
……マジか……
「その……アクセル様と仰いましたか」
俺の近くにいた男のエルフが傅いたままそう声を掛けてくる。
俺からは頭部しか見えないが、声の感じからすると年齢は今の俺とそう大差ないだろう。
勿論エルフである以上、それはあくまでも外見年齢に過ぎないのだろうが。
まぁ、このまま黙っているのもなんなので口を開く。
こいつらにしてみれば、俺は神のような存在であるにも関わらず声を掛けてきたのだ。当然、何か特殊な事情があるのは間違いないだろう。
「ああ。アクセル・アルマーだ」
「先程、炎龍を倒したと仰いましたが……それは、その奇妙な乗り物を使ってでしょうか?」
「そうだ。エルフのお前達が聞いた事があるかどうかは分からないが、俺達シャドウミラーは現在帝国と戦争中だ。その際に使っているのがこの兵器だ」
正確にはVFやらPTやらAMやらMSやらKMFやら色々あるんだが、今はそれを口にする必要もない。
そんな俺の話を聞いたエルフは、恐る恐ると顔を上げて言葉を紡ぐ。
「貴方様は、私共にとって神にも等しいお方。それだけの精霊の加護を得ている方は、エルフとして長年生きてきましたが、初めて見ました。……炎龍にこの集落を襲撃されたのも、あるいは何らかの運命だったのかもしれません。……アクセル様、もしよろしければ、私達を貴方の庇護下に入れて貰えないでしょうか?」
混じりっけなしの、純粋な瞳で俺を見ながらそう告げてくる男。
俺を中心に頭を垂れている他のエルフ達も、男の言葉に何の異論もないのか沈黙を保って俺の返事を待つ。
……どうしてこうなった?
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