マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0924話
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けている。
そうして、村の残骸に近い場所にいるエルフ達が地上へと降りていくサラマンダーにじっと視線を向けている中、とうとう地上へと着地する。
スレイやムラタ、あるいはロゥリィに言われても、やはり警戒はしているのだろう。エルフの何人かは構えはしていないものの、手に弓を持っている者も多い。
……ま、ただの矢なら俺には殆ど無意味なんだけどな。
それでも矢を放たれるというのは気持ちのいいものでもないので、一応念の為とばかりに外部スピーカーのスイッチを入れる。
「こちらシャドウミラーのアクセル・アルマーだ」
そこまで呟き、それを名乗ってもここでは意味がないことに気が付く。
そもそもエルフともなれば、恐らくは帝国の支配下ではない可能性もあるんだし。
「ちょっと分かりにくかったか。今お前達の村にいるスレイ、ムラタ、ロゥリィの3人の仲間だ。これから姿を現すが、迂闊な行動をしないでくれると助かる。……ああ、炎龍に関しては心配いらない」
その言葉にエルフ達がざわめく。
いきなり姿を消した炎龍の事はやはり気になっていたのだろう。
もっとも、気になっていたからといってもどうしようもないというのが実情だっただろうが。
「炎龍を倒した俺に攻撃を仕掛ければどうなるのか。それを理解した上で賢明な行動を期待する」
そこまで告げると通信を切り、コックピットを開き姿を現す。
そして俺が姿を現すと……
「……は?」
思わず目の前に広がった光景に、惚けたような声が出る。
いや、ああまで言った以上は敵対されることはないと思っていた。だが、何故か今俺の目の前に広がっているのは、エルフ達が片膝を地面へとつけながら頭を垂れている光景。
それは、まさしく王に仕える臣下とも、あるいは神に仕える神官とも思えるような光景だ。
……何でだ?
しかも俺の見間違いでなければ、俯いている者達の顔からは涙が溢れて地面にポタポタと落ちている。
まさか、これが実は涎でしたとかだったりはしないだろう。
……いや、本当になんでだ?
「アクセル。何かしたのか?」
自分の側にいたエルフの親子達も揃って跪いているのを見たスレイが、こちらへと近づきながら尋ねてくる。
だが当然俺が何かをした覚えがある筈もないので、首を横に振るしか出来ない。
「多分、アクセルの性質のせいだと思うわよぉ」
ハルバートを手に、近づいてきたロゥリィの一言。
その言葉に思わず首を傾げて、どういう意味かを尋ねる。
「俺の性質?」
「そうよぉ。アクセルが知ってるかどうかは分からないけど、エルフって精霊魔法を使うのよねぇ。それで、アクセルは一体なんだっけぇ?」
「混沌精霊……なるほど」
自らの種族を口にして、ロ
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