マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0924話
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のままにしておけば恐らく他のモンスターや動物に食われたりするだろうし、あるいはよくゲームなんかにあるように素材として貴重だという可能性もある。
それを考えれば、こっちで確保しておいた方が後で後悔しないだろう。
それにどうしても使えないとなれば、最悪キブツの原料にすればいいんだし。
そう判断し、サラマンダーを地上へと降ろしてコックピットから出ると、地上には炎龍の血の臭いが強く漂っていた。
本来であれば、まさに見上げる程の大きさを持つ筈の炎龍。
だが、胴体の一部が砕け散っている為に、その質量は通常よりも大分小さくなっているように見える。
そんな血の臭いのする炎龍の死体へと触れると……次の瞬間には空間倉庫への収納が終わり、綺麗さっぱりと消え去っていた。
「さて、とにかくこっちは片付いた。後はエルフの集落か」
スレイ達を向かわせたんだから、悪いようにはなってないと思うが……さて、どうだろうな。
影のゲートを使おうかとも考えたが、それだと向こうに怪しまれる可能性がある。何しろ、この世界の魔法と俺が使う魔法は大きく違うのだから。
それを思えば、炎龍を倒したサラマンダーに乗って集落へと向かう方がいいだろう。
そう判断し、サラマンダーのコックピットへと戻るのだった。
「……まぁ、そうだよな」
視線の先……より正確にはサラマンダーの映像モニタに映し出されている光景を見て、思わず呟く。
やはり森の中にあったのはエルフの集落で間違いなかったのだろう。
家の類の多くが燃やし尽くされており、耳の長い人物達が大勢集まって右往左往としている。
……家の何軒かが凍らされているのは、恐らくスレイが魔法で消火した為だろう。
いや、もうちょっと他にやりようがあるだろうとは思うんだが、その辺はある意味しょうがないか。
基本的にエヴァに習っているのは、戦闘に使える攻撃魔法がメインなのだから。
「それでも生き残りがそれなりにいるのは、良かったと言うべきだな」
確かに俺達にしてみれば、炎龍はどうとでもなる相手だった。だが、それはあくまでもシャドウミラーの機体に乗ってるからであって、この世界のエルフが生身で炎龍と戦えばどうなるのか。それが今俺の眼下に広がっている光景だった。
お、回復魔法でも使っているらしいスレイを発見。まぁ、側にいるエルフの親子は、突然上空に現れたこっちを呆然と見ているが。
そんなエルフの親子に何かを告げているのは……俺が味方だと教えているのか。
ムラタとロゥリィは……ああ、破壊された家屋の撤去でもしてるのか。
ロゥリィは降下しているサラマンダーの姿を見て、ファイターからバトロイドになっているのに驚いている様子だが、ムラタは全く意に介さず崩れている家を破壊し続
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